未経験からITに行きたいと思って「IT転職 エージェント」で検索すると、10社どころか15社を並べた比較記事がずらっと出てきます。全部読んでも、結局どこに相談すればいいのか分からなくなりますよね。
実は、1社ずつ調べる必要はありません。未経験の20代が使える相談先は大きく3つのタイプに分かれていて、自分の年齢・住まい・今の立場が分かれば、どのタイプが合うかはほぼ自動的に決まります。
この記事では、相談先のタイプ分けと、あなたの状況に当てはめるだけで決まる選び方をまとめました。読み終わったときに「自分はこのタイプの2〜3社に声をかければいい」という状態になることがゴールです。
大事なのはどの1社を選ぶかではなく、自分に合うタイプの中から2〜3社選ぶことです。
未経験のIT転職はどこに相談できる?
まず全体像からです。未経験からのIT転職について無料で相談できる場所は、思っているより整理されています。
相談できる場所は大きく4つある
世の中の「IT転職の相談先」は、次の4つに分けられます。
- 未経験IT特化型エージェント
- 第二新卒・既卒・フリーター特化型エージェント
- 総合型・年齢特化型エージェント
- 公的窓口(ハローワーク・地域若者サポートステーション)
このうち上の3つが、いわゆる転職エージェントです。本記事ではこの3タイプの違いと選び方を中心に扱います。
なお、プログラミングスクールにも「キャリアサポート」がありますが、この記事では相談先として扱いません。スクールの窓口はあくまで受講相談の場で、中立な転職相談とは役割が違うからです。順番として、まず無料の相談先で市場の情報を取ってからで遅くありません。
費用はかからない、そして相談だけで帰ってもいい
転職エージェントは、最後まで無料で使えます。これは善意ではなく仕組みの話で、エージェントの報酬は採用した企業側が払うからです。人材紹介会社は採用が決まると企業から紹介料を受け取るため、求職者から料金を取る理由がそもそもありません。
だから「無料って逆に怪しい」という警戒は要りません。その代わり、エージェントは企業に人を紹介したい立場だということは頭の片隅に置いておくと、距離感がちょうどよくなります。
なふと僕も調べるまで「相談に行ったら断れなくなりそう」と思っていました。実際は、行く前に「今日は話を聞くだけ」と決めておけば、それで通ります。
無料で、相談だけで帰ってもいい。この前提を知っているだけで、最初の一歩は軽くなります。
相談先を選ぶ前に確認しておく3つのこと
タイプの説明に入る前に、先に確認してほしいことが3つあります。ここを飛ばすと、せっかく申し込んでも「対象外です」と面談まで進めないことがあるからです。
転職エージェントには、サービスごとに対象年齢や対応エリアの条件があります。これはエージェント側の都合でもありますが、申込む前に確認しておくのはあなた自身の時間の節約になります。
- 年齢はいくつか
- どこに住んでいるか
- 今の立場は何か
年齢は、20代前半か後半かで使えるサービスの顔ぶれが変わります。未経験向けサービスの多くは20代が中心だからです。住まいは、首都圏か関西かそれ以外かが分かれ目になります。対面の拠点や求人が都市部に集中しているサービスがあるためです。そして今の立場が、在職中の異業種からの転職なのか、第二新卒なのか、既卒・フリーターなのかで、話の入口が変わります。
この3つの答えが決まった時点で、あなたが相談すべき先はほぼ決まっています。
なふと各サービスの対象条件は変わることがあるので、最終的には公式サイトで最新の条件を確認してから申し込むのが確実です。
未経験IT転職の相談先は3タイプに分かれる
ここからが本題です。未経験の20代が使う転職エージェントは、得意分野で3つのタイプに分かれます。それぞれ「誰に向いているか」がはっきり違うので、タイプ単位で理解すると迷いが消えます。
未経験IT特化型は伴走が手厚い
IT業界への転職だけを扱うタイプです。担当者がIT職種の中身に詳しいので、「開発とインフラどっちが向いているか」「SESの求人票のどこを見るべきか」といった、未経験者が一番聞きたい質問に具体的に答えてくれます。
未経験OKの求人を、質を見た上で選別して持っているのもこのタイプの強みです。一方で、拠点や求人が首都圏・関西の都市部に集中しやすく、対象年齢も20代までとしているサービスが多い点は先に知っておいてください。
第二新卒・既卒・フリーター特化型は入口が広い
「経歴に自信がない」という人のためのタイプです。第二新卒・既卒・フリーター・中退といった立場を明記して受け入れており、職務経歴書に書けることが少なくても、そこから一緒に作ってくれます。
IT専門ではないサービスも含まれますが、未経験からのIT就職コースを持っているところが多く、オンライン面談対応で全国から使いやすいのも特徴です。学歴や経歴で門前払いされない安心感は、このタイプが一番です。
総合型・年齢特化型は求人量と「2社目」に向く
業界を絞らず幅広い求人を持つタイプです。単独でIT転職の作戦を立てる場所というより、特化型と併用して求人の見える範囲を広げる2社目として機能します。
20代向けに設計されたサービスなら、若手の未経験転職の定番の動き方も教えてくれます。特化型の対象エリア外に住んでいる人にとっては、こちらが実質的な1社目になることもあります。
ハローワークやサポステという無料の公的窓口もある
エージェント以外の選択肢も、公平のために書いておきます。ハローワークは求人数が多く地方の求人に強いのが特徴です。地域若者サポートステーション(サポステ)は働くこと自体への不安からじっくり相談できる機関で、求人紹介の場ではなく就職前の土台づくりを支援する位置づけです。
一方で、IT職種の中身やIT業界の求人票の読み方について専門的な助言を期待する場所ではありません。地方在住で地元就職を考えている人や、転職活動の前段階でじっくり話したい人には公的窓口、IT転職の作戦を立てたい人にはエージェント、という使い分けが現実的です。
なふと「エージェントの記事なのに公的窓口も紹介するの?」と思われるかもしれませんが、合う人には合うので正直に書いています。大事なのは自分に合うところを選ぶことです。
3タイプの違いは優劣ではなく、誰に向いているかの違いです。
あなたの状況から選ぶ相談先の早見表
ここまでの3タイプを、自分の状況に当てはめて探せる形にしたのが次の表です。多くの比較記事は「10社の特徴」を並べて選ぶのを読者に任せますが、実際に必要なのはこの1枚だと思っています。
| あなたの状況 | 合うタイプ | 代表的なサービス |
|---|---|---|
| 20代・首都圏か関西在住・ITに行くと決めている | 未経験IT特化型 | ユニゾンキャリア、キャリアカンパニー、ツギノシゴト |
| 20代・第二新卒/既卒/フリーターで経歴に自信がない | 第二新卒・既卒特化型 | UZUZ・ウズウズIT(同じ会社の姉妹サービス)、第二新卒エージェントneo |
| 20代半ば以降・併用の2社目で求人の幅を広げたい | 総合型・年齢特化型 | マイナビジョブ20’s、type転職エージェント(首都圏のIT・Web寄り) |
自分がどれに当てはまるか分かったら、あとはそのタイプの中から2〜3社に申し込むだけです。ケース別に、もう少しだけ具体的にします。
経歴に自信がない20代前半の動き方
第二新卒・既卒特化型から2社選んでください。このタイプはあなたのような読者を前提に設計されているので、「書けることがない職務経歴書」の相談から始められます。
ITに行くと決めているなら、うち1社は未経験IT向けコースのあるサービス(ウズウズITなど)にすると、話が具体的になります。
首都圏か関西に住んでいる20代の動き方
未経験IT特化型を1〜2社、そこに第二新卒特化型か総合型を1社足すのが定番の組み合わせです。特化型でIT転職の作戦と求人の質を取り、もう1社で求人の見える範囲を広げます。
都市部在住は3タイプ全部が使える立場なので、迷ったら特化型から声をかけてください。
地方在住・オンラインで完結させたい場合の動き方
オンライン面談に対応する第二新卒・既卒特化型を中心に2〜3社です。未経験IT特化型は対象エリアが都市部中心のことが多いものの、オンライン完結のサービスなら対象エリア外からでも使えるものがあります。申し込む前に対応範囲だけ確認してください。地元就職も視野に入れるなら、ハローワークを情報源として並行するのも現実的です。
なふと各サービスの詳しい対象条件と申込先は、順次この下に追記していきます。まずは表のどれに当てはまるか確認してみてください。
10社を比べる必要はありません。自分に当てはまる2〜3社に絞った時点で、選び方はほぼ終わっています。
相談先は1社に絞らず2〜3社の併用が前提
ここまで繰り返し「2〜3社」と書いてきました。これは適当な数字ではなく、転職エージェントの使い方として業界側も認めている標準の動き方です。
併用が標準の動き方だと言い切れる理由
リクルートエージェントやマイナビといった大手エージェント自身が、公式サイトで複数エージェントの併用を問題ない使い方として案内しています。紹介される求人は会社ごとに重なりが少なく、担当者との相性も比べられるからです。
未経験からの転職では、担当者の質が結果を左右します。1社だけだと、その担当者が合わなかったとき「エージェントは全部こんなものか」と誤解して終わってしまう。2〜3社使っていれば、比較の物差しが手に入ります。
併用の回し方と断り方
同時に使うのは2〜3社までにしてください。それ以上は日程調整だけで疲れます。合わない担当者に当たったら、担当変更を依頼するか、その会社の利用をやめれば大丈夫です。
断るときは「他社で話が進んだので、いったん止めます。ありがとうございました」の一言で十分です。それ以上の説明は要りません。
なふと「1社に義理立てしなきゃ」と考える必要はありません。向こうはビジネスとして採用企業から報酬を受け取る立場なので、こちらも対等に選んでいいんです。
2〜3社の併用は裏技ではなく、業界が公認している標準の使い方です。
無料相談の流れと当日聞かれること
最後に、申し込んだ後に何が起きるかです。初めてだと面接のように身構えてしまいますが、実際の流れはどのサービスもだいたい同じで、準備もほとんど要りません。
申し込みから面談までの一般的なステップ
入力は数分で終わります。この時点で職務経歴書は不要なサービスがほとんどです。
電話かメール、LINEで面談日を決めます。オンライン面談を選べるサービスが多く、対面拠点を持つ会社もあります。
これまでの経歴、ITに興味を持った理由、希望の働き方を聞かれます。うまく話せなくても問題ありません。言語化を手伝うのが担当者の仕事です。
面談内容をもとに求人や学習の進め方が提案されます。ここで応募するかどうかは、持ち帰って決めて構いません。
相談を「情報を取る場所」として使う質問リスト
初回相談を最大限使うコツは、「今日は応募しない」と決めて、聞くことを先に用意しておくことです。たとえばこんな質問です。
- 自分の経歴だと、未経験からどんなIT職種が現実的か
- その職種の初年度の年収相場はどれくらいか
- 避けたほうがいい求人の特徴はなにか
- 応募前に学習しておくべきことはあるか、それは独学で足りるか
この4つを2〜3社で聞き比べると、回答の重なった部分があなたの市場での現在地です。1社の意見ではなく相場が手に入ります。
相談に行く前の自己分析については、こちらの記事で5つのチェックポイントにまとめています。

よくある質問
タイプで絞れば未経験のIT転職は迷わない
長くなったので、この記事の要点をまとめます。
- 未経験の20代の相談先は「未経験IT特化型」「第二新卒・既卒特化型」「総合型・年齢特化型」の3タイプに分かれる
- 選ぶ前に年齢・住まい・今の立場の3つを確認して、対象外のサービスへの申し込みを避ける
- 自分の状況に合うタイプから2〜3社を併用するのが業界公認の標準の動き方
- 相談は無料で、転職を決めていなくてもいい。「情報を取る場所」として使う
未経験からのIT転職で差がつくのは、能力より順番です。10社の比較記事を読み込むより、自分に合う2〜3社に今週中に話を聞きに行くほうが、確実に前に進みます。
なふと相談した結果「まだ動かない」と決めるのも立派な前進です。市場を知った上での様子見と、知らないままの様子見は全然違いますので。

