【本当に売れない?】NFTをポリゴンで出品する5つのデメリット

NFTを始めたいと思って色々調べている人なら、

なふと

イーサリアムよりポリゴンの方がガス代が安いらしい!

この情報を知っている人はかなり多いと思います。


実際、イーサリアムは取引の度に高額なガス代がかかるのに比べて、ポリゴンは基本的にガス代がほぼ無料です。

なのに、今でもNFTの取引のほとんどはイーサリアムで行われている。


それはなぜか?

NFTをポリゴンで出品、あるいは購入することには、いくつかデメリットがあるからですね。

このデメリットを理解した上でポリゴンを扱うなら、僕は全然良いと思います。


この記事では、NFTをポリゴンで取引する主なデメリットを5つ、解説していきたいと思います。

その上で、「結局、イーサリアムとポリゴンどっちがいいの?」って話もしていきますね。


目次

なんでポリゴンはガス代がかからないの?

そもそも、なぜポリゴンはガス代がかからないのか。

というかポリゴンって一体なんなのか。

なふと

そんなの分かってるよ!って人は飛ばしてもらっても大丈夫です。


まず大前提として、イーサリアムというのは元々、ブロックチェーンの名称なんです。

そして、僕たちが普段扱っている通貨はイーサ(ETH)の方なんですね。


  • イーサリアム : ブロックチェーン
  • イーサ : 通貨

イーサリアムという道路の上を、イーサという車が走り、行き交い、取引されているイメージです。


しかし、現在世界中の人々がイーサを使いすぎてしまっている状態で、ちょっと道が混雑しちゃってます。

なので、道路を走るためにはそれ相応のお金(ガス代)を払わないといけないわけです。


そこで、偉い人は考えました。「この道路の上にもう1つ道路を作っちゃえばいいんじゃないの?」って。

それがポリゴンです。イーサリアムの上にポリゴンがあるような状態なんですね。

今はまだこっちの道路は使っている人も少なくて空いているため、ガス代もかからないって仕組みです。


なんだか例え話ばかりになっていますが、僕は敢えて難しい話はしません。

レイヤー2だのなんだのって難しい話は、興味がある人だけ調べてもらえればいい。

なふと

普通にNFTをやる上では、例え話でイメージを持っておく程度で十分なので、安心してください。


ガス代については、こちらの記事でも解説しています。


NFTをポリゴンで出品する5つのデメリット

こんなに便利なポリゴンなのに、まだ道路が空いちゃっている。使う人が少ない。何か裏があるはず。

そうなんです。混んでいてもイーサリアムを使い続けてしまう理由があるんですよね。


市場規模が圧倒的に小さい

正直、ポリゴンを使うデメリットの8割はこれと言ってもいい。


ポリゴンはまだ使っている人が少なくて空いているからガス代がかからないってさっき言いましたよね。

実は、これが最大のメリットであるのと同時に最大のデメリットなんです。難しいですね。

市場規模で言うと、ポリゴンはイーサリアムの実に100分の1以下です。豆粒みたいなもの。


市場規模が小さいということは、どういうことか。

  • 大幅に伸びて、大きな利益を得ることはできない
  • 海外のコレクターにリーチすることはほぼ不可能

要するに、ある程度までは伸ばせるけどイーサリアムと比べると限界があるってことですね。


コレクションの質としては本当ならもっと伸びる可能性があっても、ポリゴンってだけで制限されるわけです。

自分の作る作品に自信があって、絶対に伸ばせる!って確信があるなら、やっぱりイーサリアムで始める方が良いような気がします。


イーサリアムとポリゴンのブリッジが面倒

これも個人的にはしんどいですね。


現在、国内取引所でポリゴンの通貨である「Matic」を扱っているところはありません。

ポリゴンを使うなら国内取引所で購入したイーサを、ポリゴン上にブリッジ(変換)しないといけないんです。


Polygon Web Wallet v2

ちなみに、このブリッジにはイーサリアムネットワークが関与しているので、ちゃんとガス代がかかります。

と言っても、イーサリアムで取引を完結させるのに比べると圧倒的に安いですけどね。


また、もしも作品が売れて、ポリゴン上のイーサを手に入れたとして、それを日本円で出金したいとする。

国内取引所でポリゴンは扱えないので、またイーサにブリッジして帰ってこないといけないんですよね。

なふと

海外の取引所やステーブルコインを使うって方法もあります。


Twitterのアイコンを六角形にはできない

これは人によっては致命的かもしれませんね。

Twitterは2022年3月現在、Twitter Blueというサブスク会員限定のサービスとしてNFTアイコンを導入しており、Twitterのアイコンを六角形にすることができます。


さいとうなおき先生のTwitter

既に日本でも端末やOSによっては可能であり、あの「さいとうなおき」先生も採用されてますね。


ただこれ、イーサリアム上のNFTに限ります。残念。

大体こういう試験的に始めるサービスっていうのは、制限があるのが普通なんです。もうこれは仕方ない。

今後NFTアイコンが普及するにつれて、ポリゴンでも可能になったり、自由度も上がっていくことが期待されます。


オークションができない

これも仕様の問題なんで、OpenSeaの運営次第で今後改善される可能性は十分にあります。

2022年3月現在、OpenSeaではポリゴンで取引されるNFTのオークション機能は実装されていません


オークションってやっぱり高価なNFTと相性が良いんで、そういう側面もあるような気がします。

と言っても、デメリットとしては小さいですね。オークション以外の販売形式の方が数としては断然多いんで。

なふと

オークションしたい時だけイーサリアムにすればいいだけの話です。


動作が不安定な場合がある

あと、やっぱりイーサリアムと比べるとシステム自体が新しいんで、信頼性が低いっていうのはやっぱりあります。

実際、コレクションが作れなかったり取引に失敗したりといった報告も一部あるようです。


これこそ、今後ポリゴンネットワークのシステムそのものが改善されていくのを期待したいですね。


結局、イーサリアムとポリゴンどっちがいいの?

で結局、

なふと

NFTやるならイーサリアムとポリゴン、どっちがいいの?

知りたいのはそこですよね。


イーサリアム派
ポリゴン派
  • 本気でNFTに取り組みたい
  • 海外市場にもリーチしていきたい
  • 予算はそれなりにある
  • Twitterのアイコンにしたい
  • とにかく手数料を取られたくない
  • とりあえずは日本市場で頑張りたい
  • まずは少額から試してみたい
  • Twitterのアイコンにはしない

これに関しては本当に使い分けが大事ですね。どっちにも良いところもあれば悪いところもある。


ただ忘れないでほしいのは、NFT市場はめちゃくちゃ変化が激しい市場だってことです。

今はポリゴンではできないことも、1ヶ月後には改善されている可能性も十分にある。

少なくともテクノロジーは、人々が最も便利に、効率的に使えるように常に進化し続けているんです。

  • URLをコピーしました!
目次