最近何かと話題のNFT。
この記事に辿り着いたあなたなら、少しくらいはNFTについて知っているはず。
- 複製ができないデジタルアート?
- なんか猿のイラストが有名なんだよね?
- 仮想通貨と関係してるらしい。
世間一般のNFTについての認識って、ほんとにこれくらいでしょう。
むしろ、これだけ知っていたら詳しい方なのかもしれない。
今回は、NFTについて「ビットコイン、仮想通貨」との違いを比較しながら解説していきたいと思います。
この2つは密接に繋がってるんで、まずはここの関係性を理解しないことには始まらない。
ビットコイン、仮想通貨は、実は「FT」である。
これは、NFTについて調べ始めると真っ先に知ることになるでしょう。
正直、最初にこんな難しい言葉使われても逆に混乱すると思うんですけど、まぁそれは置いておいて。
これを知っている人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
FT、すなわち代替性トークン。代替性っていうのは、「替えが効く」ってことです。
例えばビットコインのような仮想通貨って、Aさんの持つビットコインとBさんの持つビットコインに違いはないですよね。
通貨なんだから、大事なのはその「量」が大きいか小さいか。それだけです。
じゃあ、そこに「Non」が付いてNFTになるとどうなるか。「替えが効かない」んですよね。
例えば、この3つの猿のイラスト。全てNFTなわけですが。
ちなみに、一枚当たり1500万円くらいします。
まぁ似たような猿のイラストではあるんですが、それぞれ間違いなく「別物」ですよね。
仮想通貨のように、これらを等価交換することはできない。「替えが効かない」んです。
この辺りが、「複製不可能」とか言われる所以になってます。
ひとまずは、「あーそういうもんなんだ。」くらいで大丈夫です。
仮想通貨は「通貨」であり、NFTは「商品」である。
じゃあ具体的に、これらがどういう風に使われているのか。
結論から言うと、仮想通貨は「通貨」であり、NFTは「商品」なんです。
例えば、このNFTが欲しいとする。
こちらは、「Neo Tokyo Punks」という国内のNFTコレクションです。
まじでかっこいい…
ちなみにNFTを買う理由について話し出すと長くなるので、よければこちらの記事を参考にしてください。
で、このNFTだと、価格は「1ETH」になります。
ETH、すなわちイーサですね。ビットコインに次いで時価総額が高い仮想通貨です。
2022年7月現在のレートだと1ETH当たり15万円くらいなんで、このイラストがその値段で買えるってことになる。
仮想通貨って今まで、「デジタル上の通貨」ってことで決済が楽になるよねってことで注目されてきた。
ただ、この仮想通貨を使って「何を」取引するのかって言うのは、いまいちパッとしたものがなかったんです。
そこで出てきたのが、NFT。
それなら、取引に使う通貨は仮想通貨っていう「通貨」を使うのがベストだよねってなったわけです。
この辺はこちらの記事を読んでもらえると、もっと深いところまで理解してもらえると思います。
NFTはただの技術であり、どう使うかは僕たち次第
ただ、ここで勘違いしてほしくないことが1つあって。
「NFT=デジタルアート」ではないってことです。
結局NFTって、どこまで言っても「非代替性トークン」でしかないんです。
「替えが効かない」ってことをブロックチェーンの技術で証明できますよって。それだけなんです。
あくまでNFTは技術でしかないんですよね。テクノロジー。
なら、その技術をどう使って、どう世界を豊かにしていくか。
そのうちの1つの方法として、「デジタルアートに価値を付ける」ってものがあるだけなんです。
これは、30年前に「インターネット」が産み出された時と似たようなものを感じます。
「情報に世界中の人たちがアクセスできる。」
たったこれだけの技術が、世界を変えた。人類の生活を豊かにした。
- 世界中のセレブと同じNFTを持つという「ブランド的価値」
- 特定のコミュニティやイベントに参加するために必要な「パスポートNFT」
- ゲーム内のアバターやアイテムに「所有権を持たせる」
現時点でも、あらゆる角度からNFTという技術を使って新たな価値を産み出そうとしている人がたくさんいます。
この技術の可能性を信じるか信じないかは、もちろんあなた次第です。
ただ、「よく分からないから」って理由でこの市場の発展を横目で見ているのは、本当にもったいないことだと思います。