MEXCの出金は「直接日本円にできない」のが最大の落とし穴。正しい手順と手数料を全部まとめた

MEXCで利益が出た。さて日本円に替えよう — そう思ってアプリを開いたら、「日本円で出金」のボタンが見つからない。

実はこれ、初心者が最初にぶつかる壁です。MEXCは海外取引所であり、日本円の直接出金には一切対応していません。日本の銀行口座にお金を戻すには、仮想通貨を国内取引所に送ってから日本円に換金する必要があります。

この記事では、MEXCから日本円にするまでの正しいルートと、ネットワーク選択ミスで資産を失わないための全手順を解説します。

目次

MEXCから日本円は直接出金できない

まず最初に知っておくべき事実があります。MEXCは海外の仮想通貨取引所であり、日本の銀行口座への法定通貨(日本円)送金には対応していません。出金できるのは仮想通貨のみです。

ではどうすればいいのか。答えはシンプルで、国内の取引所を中継するのが唯一の方法です。

  1. MEXCから仮想通貨を国内取引所に送金する
  2. 国内取引所で仮想通貨を日本円に換金する
  3. 国内取引所から銀行口座に日本円を出金する

この3ステップが、MEXCの資金を日本円にする基本ルートです。逆に言えば、国内取引所の口座を持っていない人はMEXCから日本円にする手段がありません。

なふと

「MEXCから直接銀行振込できると思ってた」という人は意外と多いです。海外取引所を使うなら、国内取引所の口座は必ず用意しておいてください。

どの国内取引所を経由すべきか

国内取引所ならどこでもいいわけではありません。MEXCからの送金を受け取れるかどうかは、トラベルルールへの対応状況によって変わります。

トラベルルールとは、仮想通貨の送金時に送付人・受取人の情報を通知することを義務付ける国際的な規制です。日本では2023年6月から施行されています。

日本の取引所は「TRUST」と「Sygna」という2つの通知システムに分かれており、異なるシステムを使っている取引所同士では直接送金ができない場合があります。MEXCからの受け取りに対応しているかどうかを事前に確認することが重要です。

取引所 採用システム MEXCからの受け取り 日本円出金手数料
GMOコイン Sygna 可能(審査あり) 無料
bitbank Sygna 可能 550円 / 770円(3万円以上)
BitTrade Sygna 可能 330円
コインチェック TRUST 可能(情報入力が必要) 407円
bitFlyer TRUST / Sygna両対応 可能(確認に時間がかかる場合あり) 220〜770円

総合的に見ると、GMOコインが最有力です。日本円の出金手数料が無料で、MEXCからの受け取りにも対応しています。

MEXCからの出金手順を全ステップ解説

ここからは、実際にMEXCから仮想通貨を出金する具体的な手順を解説します。初めての人でも迷わないように、一つずつ見ていきます。

仮想通貨の出金手順

STEP
MEXCにログインしてウォレット画面を開く

MEXCのアプリまたはウェブサイトにログインし、画面下部の「ウォレット」タブをタップします。「概要」画面から「出金」を選択してください。

STEP
出金する通貨を選択する

出金したい仮想通貨を検索して選択します。日本円にする目的なら、手数料の安いXRPがおすすめです(理由は後述)。

STEP
出金先アドレスとネットワークを入力する

送金先(国内取引所)のウォレットアドレスを必ずコピー&ペーストで入力します。ネットワークは送金先が対応しているものを正確に選んでください。XRPの場合はメモ(宛先タグ)の入力も必須です。

STEP
出金数量を入力する

出金したい数量を入力します。通貨ごとに最低出金額が設定されているので、画面に表示される最低額を確認してください。手数料は出金額から差し引かれます。

STEP
セキュリティ認証を完了して送信する

メール認証コードとGoogle Authenticatorの6桁コードを入力し、出金を確定します。処理が完了すると出金履歴にトランザクションIDが表示されます。

なふと

初めてのアドレスに送金するときは、必ず少額(数百円分)でテスト送金してください。アドレスやネットワークを間違えると資産が消えます。テスト送金で着金を確認してから本送金するのが鉄則です。

XRPを使った最安ルートの具体例

MEXCから日本円にする際、中継通貨として何を選ぶかでコストが大きく変わります。結論から言うと、XRP(リップル)が最もコスパの良い選択肢です。

  • 送金手数料が安い(0.25 XRP = 約20〜50円程度)
  • 着金が速い(通常3〜5秒)
  • 国内の主要取引所がほぼすべて対応している

具体的なルートを示すと、次のようになります。

MEXC(XRP)→ GMOコイン(XRP受け取り)→ XRPを日本円に売却 → 銀行口座へ出金(手数料0円)

この方法なら、MEXC側の出金手数料(約20〜50円相当)とGMOコインでの売却時のスプレッドのみで済みます。BTCやETHで送金するより圧倒的に安く、着金も速いです。

注意点は、XRPの送金にはメモ(宛先タグ)の入力が必須だということ。送金先のGMOコインで表示されるメモを必ずコピーしてMEXC側に貼り付けてください。メモを入力せずに送ると、着金しない可能性があります。

内部送金を使えば手数料0で他のMEXCユーザーに送れる

あまり知られていませんが、MEXCにはユーザー同士で仮想通貨を送り合える「内部送金」機能があります。メールアドレス、電話番号、またはMEXC UIDを指定して送金でき、手数料は完全無料・即時処理です。

ブロックチェーンを経由しないため、ネットワーク手数料もかかりません。友人や家族にMEXCユーザーがいる場合は、この方法が最も効率的です。

出金手数料を通貨別・ネットワーク別に整理する

MEXCの出金手数料は、通貨やネットワークによって大きく異なります。同じUSDTでも、ERC20で送るかTRC20で送るかで手数料が10倍以上変わることもあります。

主要通貨の出金手数料一覧

2026年2月時点の主要通貨の出金手数料をまとめました。MEXCの手数料はネットワーク混雑状況で動的に変動するため、あくまで参考値です。最新情報はMEXCの出金画面で確認してください。

通貨 ネットワーク 出金手数料(目安)
BTC Bitcoin 0.0003 BTC(約4,500円)
BTC BNB Smart Chain 約0.03ドル(約5円)
ETH Ethereum (ERC20) 0.0011 ETH(約550円)
ETH Arbitrum One 約0.006ドル(約1円)
XRP Ripple 0.25 XRP(約20〜50円)
USDT TRC20 (TRON) 1 USDT(約150円)
USDT ERC20 (Ethereum) 3〜10 USDT(約450〜1,500円)
USDT BNB Smart Chain 約0.01ドル(約2円)
SOL Solana 0.01 SOL(約30円)

一目瞭然ですが、同じ通貨でもネットワークによって手数料が100倍以上違うことがあります。ERC20は便利ですがガス代が高く、TRC20やSolana、Arbitrumなどのネットワークを選べば大幅にコストを抑えられます。

なふと

ネットワークを安い方に変えるだけで数千円浮くこともあります。出金画面でネットワークごとの手数料が表示されるので、必ず比較してから送金してください。

手数料を最小化するためのコツ

MEXCの出金手数料を最小化するなら、ネットワーク選びと中継通貨の工夫が鍵になります。

最も確実なのは、TRC20やSolana、BNB Smart Chainといった手数料の格安なネットワークを利用することです。これだけでもERC20に比べて大幅な節約になりますが、送金先の国内取引所がそのネットワークに対応しているかの事前確認は必須です。これに加えて、BTCやETHをそのまま送るのではなく、一度MEXC内で送金スピードが速く手数料も安いXRPに両替してから送金すると、さらにコストを徹底的に抑えられます。ただし、両替時点で利益が確定して課税対象になるリスクがある点には注意してください。

また、大前提としてMEXCの出金手数料は金額に関わらず「1回ごとの固定額」です。そのため、少額をこまめに出金するよりも、ある程度まとまった金額を一気に送った方が、手数料の割合を圧倒的に低くすることができます。

安いネットワークとXRPを活用し、可能な限りまとめて送金する。これだけで出金コストを数千円単位で削減できます。

出金できないときに確認すべき5つの原因

MEXCから出金しようとしたのに、エラーが出る。送ったのに着金しない。こうしたトラブルの原因は、ほぼ以下の5つに集約されます。

ネットワークの選択ミス

出金時に最も多い致命的ミスがこれです。MEXCで選択したネットワークと、送金先の取引所やウォレットが対応しているネットワークが一致していないと、送った仮想通貨は永久に失われる可能性があります。

たとえば、ETHをArbitrum Oneネットワークで送ったのに、受け取り側がERC20しか対応していなければ、その資産は宙に浮いたまま回収できません。

出金する前に、必ず送金先の取引所の入金ページで「対応ネットワーク」を確認してください。1分の確認で数万円の損失を防げます。

メモ(宛先タグ)の入力漏れ

XRP、XLM、EOSなど一部の仮想通貨は、アドレスに加えて「メモ」または「宛先タグ」と呼ばれる識別番号の入力が必要です。

これを入力し忘れると、送金先の取引所はあなたのアカウントに紐付けることができず、着金しない、あるいは最悪の場合は回収不能になります。MEXCの出金画面で「メモが必要です」と表示された場合は、絶対に空欄にしないでください。

なふと

XRPのメモ忘れは本当に多いトラブルです。GMOコインやbitbankの入金ページに「メモ」が表示されているので、そのまま全桁コピーしてください。

トラベルルールによる制限

2023年6月に施行されたトラベルルールにより、海外取引所から国内取引所への送金には制限がかかることがあります。

具体的には、国内取引所側でMEXCからの送金を受け取る際に、送付人情報の確認が行われます。情報に不備があったり、送付元アドレスが不審と判断された場合は、入金が保留・拒否される可能性があります。

特にGMOコインでは審査に時間がかかるケースが報告されています。bitbankやBitTradeの方がMEXCからの受け入れに柔軟な傾向がありますが、いずれの取引所でも送付人情報の正確な入力が前提です。

送金前に、受け取り側の国内取引所がMEXCからの入金に対応しているか必ず確認してください。対応状況は変更されることもあるため、その都度チェックが必要です。

トラベルルールを回避する方法はないの?

MetaMaskなどのプライベートウォレットを中継する方法があります。MEXC → MetaMask → 国内取引所というルートです。ただし手順が増える分のガス代と手間がかかるため、まずは直接送金を試すのがおすすめです。

ウォレットの選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

KYC未完了・出金制限・アカウント凍結

MEXCではKYC(本人確認)を完了していなくても取引は可能ですが、出金限度額が低く設定されています。大きな金額を出金しようとしてエラーが出る場合は、KYCの完了状況を確認してください。

また、登録メールアドレスや電話番号の変更、Google認証の解除など、セキュリティ設定を変更した直後は24時間の出金制限がかかります。これは不正利用を防ぐための措置なので、設定変更のタイミングには注意してください。

さらに、ログインパスワードの複数回誤入力やP2P取引の紛争などにより、アカウントが凍結されるケースもあります。その場合はMEXCのカスタマーサポートに連絡するしかありません。

ブロックチェーンの混雑による遅延

MEXCの処理自体は速くても、ブロックチェーンネットワークが混雑していると着金までに数時間〜数日かかることがあります。特にBitcoinネットワークやEthereum(ERC20)は、混雑時のトランザクション処理に時間がかかりやすいです。

出金後に不安になったら、MEXCの出金履歴に表示されるTxID(トランザクションID)をブロックチェーンエクスプローラー(例:blockchain.com、etherscan.io)に貼り付けて、処理状況を確認してください。「Pending」なら処理中、「Confirmed」なら完了です。

送金して30分経っても着金しない場合は、まずTxIDで状況確認。それでも解決しない場合は、MEXC公式サポートに問い合わせてください。

MEXCの出金に関する税金の注意点

MEXCからの出金を考えるとき、税金の問題を無視することはできません。ここはよく誤解されるポイントなので、正確に理解しておきましょう。

送金自体には税金はかからない

まず安心していいのは、MEXCから国内取引所に仮想通貨を送る行為自体は課税イベントではないということ。同じ通貨をウォレット間で移動するだけなら、利益は確定していないため税金はかかりません。

ただし、国内取引所に着金した仮想通貨を日本円に売却した時点で利益が確定し、課税対象になります。売却時の時価と取得価額の差額が「雑所得」として総合課税されます。

年間の仮想通貨による利益が20万円を超える場合は確定申告が必要です(給与所得者の場合)。

異なる通貨に両替してから送る場合は注意

先ほどXRPを中継通貨として使うルートを紹介しましたが、ここに一つ落とし穴があります。MEXC上でBTCやETHをXRPに両替する行為は、仮想通貨同士の交換として課税対象になります。

たとえば、500万円で購入したBTCが700万円に値上がりした状態でXRPに両替した場合、その差額200万円に対して税金がかかる可能性があります。

  • 同じ通貨のまま送金 → 課税なし(ウォレット間移動)
  • MEXC内で別通貨に両替 → 両替時に利益が出ていれば課税対象
  • 国内取引所で日本円に売却 → 売却時に利益が出ていれば課税対象

手数料を節約するためにXRPに両替するのは有効ですが、含み益が大きい仮想通貨を両替すると思わぬ税負担が発生します。送金コストと税金のバランスを考えて判断してください。

仮想通貨の税金対策について詳しくはこちらの記事で解説しています。

よくある質問

MEXCから日本円を直接出金できますか?

できません。MEXCは海外取引所のため、日本円の直接出金には対応していません。仮想通貨を国内取引所に送金し、そこで日本円に換金してから銀行口座に出金する必要があります。

MEXCの出金手数料はいくらですか?

通貨とネットワークによって異なります。XRP(Rippleネットワーク)なら0.25 XRP(約20〜50円)と格安ですが、BTC(Bitcoinネットワーク)は0.0003 BTC(約4,500円)と高額です。出金画面でネットワークごとの手数料を比較して選ぶのがおすすめです。

MEXCの出金はどのくらい時間がかかりますか?

通貨とネットワーク次第です。XRPなら通常数秒〜数分、ETH(ERC20)は数分〜数十分、BTCは10分〜1時間程度が目安です。ネットワークが混雑している場合はさらに時間がかかることがあります。

MEXCから出金できない原因は何ですか?

主な原因は、ネットワークの選択ミス、メモ(宛先タグ)の入力漏れ、トラベルルールによる制限、KYC未完了による出金上限超過、セキュリティ設定変更後の24時間制限の5つです。

トラベルルールでMEXCから国内取引所に送金できますか?

GMOコイン、bitbank、BitTrade、コインチェックなどはMEXCからの受け取りに対応しています。ただし、審査や情報確認が行われるため通常より着金に時間がかかる場合があります。送金前に受け取り側の対応状況を確認してください。

MEXCの内部送金と通常の出金の違いは何ですか?

内部送金はMEXCユーザー同士の送金で、手数料無料・即時処理です。ブロックチェーンを経由しないため、アドレスではなくメールアドレスや電話番号、MEXC UIDで送金先を指定します。通常の出金はブロックチェーン経由となり、ネットワーク手数料がかかります。

MEXCから出金したら税金はかかりますか?

仮想通貨を同じ通貨のまま別のウォレットに移すだけなら、税金はかかりません。ただし、MEXC内で別の通貨に両替した場合や、国内取引所で日本円に売却した場合は、利益が出ていれば課税対象になります。

まとめ

MEXCは手数料の安さと取扱通貨の多さで人気の海外取引所ですが、日本円への出金は一筋縄ではいきません。正しいルートを知らないまま操作すると、資産を失うリスクすらあります。

  • MEXCから日本円を直接出金することはできない。国内取引所を経由する必要がある
  • 最安ルートは「MEXC → XRP → GMOコイン → 銀行口座」で、手数料は数十円レベル
  • 出金手数料はネットワーク選択で大きく変わる。ERC20は高額、TRC20やSolanaが安い
  • ネットワーク選択ミスやメモ忘れは資産喪失に直結する。必ずテスト送金を行うこと
  • トラベルルールにより一部の国内取引所ではMEXCからの受け取りに審査が入る
  • MEXC内で通貨を両替してから送金する場合、両替時点で課税される可能性がある

海外取引所を使いこなすには、「出口戦略」を最初から考えておくことが大切です。MEXCで利益を出せたとしても、日本円に戻すまでが投資です。

なふと

初めてMEXCから出金する人は、まず少額で一度ルートを通してみてください。一度成功すれば、次からは迷わずスムーズにできるようになります。

海外取引所を使う際のリスクについて不安がある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

MEXCの出金は「知っていれば簡単、知らなければ危険」。この記事の手順に沿って、安全に日本円に換えてください。

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