この記事を読めば、今世界でどんなメタバースが人気なのかが分かるようになります。
\ 簡単5分 /
メタバースの普及率・利用者数は?
調査結果によると、メタバース関連のサービスを認知している人は生活者全体の36.2%(推計約2980万人)、メタバース関連のサービスを利用(2~3カ月以上での利用)したことがある人は全体の8.3%(推計約680万人)でした。
現在のメタバース利用層は生活者の8.3%(推計680万人)――博報堂DYホールディングス調査:今日のリサーチ – ITmedia マーケティング
2022年11月に博報堂DYホールディングスが行った調査によると、現在の「メタバース利用者」は全体の1割にも満たないようです。
ただ僕もそうですが、あなたの周りを見ても日常的にメタバースで遊んでいる人なんて、見つける方が難しいと思います。
そう考えると、割と納得感のある数字ではありますね。
メタバースプラットフォームのユーザー数ランキングTOP7
では早速、本題であるメタバースプラットフォームのユーザー数ランキングTOP7を見ていきます。
ただこの記事の目的は「どんなメタバースプラットフォームが人気なのか知ること」なので、そこまで正確な数値は必要ないですよね。
- オンラインゲーム型
- VR型
- ブロックチェーン型
ちなみにメタバースと一口に言っても、大きく分けてこの3種類のメタバースがあります。
「ブロックチェーン型」は、お金は仮想通貨、アバターやアイテムはNFTとして、経済が回っているメタバースのことです。
今回の結果を見ると、ユーザー数は
オンラインゲーム型>>>>>VR型>>ブロックチェーン型
って感じですね。
1位 : Roblox(ロブロックス)
リリース年 | 2006年 |
開発元 | Roblox Corporation |
ジャンル | ゲームプラットフォーム |
プレイ人数 | 1億人超 |
対応プラットフォーム | Windows、Mac OS X、iOS、Android、Xbox One、Amazon Fire TV、Oculus Rift |
トークン | Robux |
Robloxは、月間アクティブユーザーが1億人超の巨大なゲームプラットフォームです。
ゲームプラットフォームとは、「ユーザーがゲームを作り、そのゲームをユーザーが遊ぶ」ということ。「Roblox Studio」と呼ばれる開発ツールを使えば、誰でも簡単に自分だけのゲームを作ることができます。
Robloxはもちろん全世代に人気なんですが、実は子供たちに特に人気なプラットフォームなんです。
本場アメリカでは、Robloxが小学生のプログラミングの授業で使われています。比較的簡単にゲームを作れますからね。
- iPhoneの方はApp Store
- Androidの方はGoogle Play
2位 : Fortnite(フォートナイト)
リリース年 | 2017年 |
開発元 | Epic Games |
ジャンル | バトルロワイヤルゲーム |
プレイ人数 | 8300万人 |
対応プラットフォーム | Windows、Mac OS X、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X/S、Nintendo Switch、iOS、Android |
Fortniteは、100人のプレイヤーが島に降り立ち、他のプレイヤーを倒しながら生き残ることを目指すバトルロワイヤルゲームです。
メタバースに全く興味がない人でも、名前を聞いたことくらいはあるって人が多いでしょう。
実はFortniteには「クリエイティブモード」もあって、MineCraftのように自分で空間を作り上げたり、Robloxのようにゲームを作ることもできるんです。
オンラインゲーム「#フォートナイト(FORTNITE)」 が開催する世界的なバーチャルイベント『サウンドウェーブシリーズ』に、日本から #星野源 の出演が決定!
— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) September 28, 2021
ゲーム内でのパフォーマンスをお届けする予定です。
詳細は後日発表となりますのでお楽しみに!https://t.co/jCMAm57o7K
本日20時よりFORTNITEにてイベントを行います。初めての体験で楽しみだ。よろしく⚡️https://t.co/OEO1etRf79 pic.twitter.com/os5ULQwUc0
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) August 7, 2020
また、現実世界とのコラボイベントも盛んに行われていて、過去には「星野源」さんや「米津玄師」さんのような日本の著名なアーティストがFortnite内で音楽ライブをしたこともあります。
この幅の広さがまさにメタバースって感じですよね。ユーザー数が多いのも頷けます。
3位 : VRChat(VRチャット)
リリース年 | 2017年 |
開発元 | Graham Gaylor、Jesse Joudrey |
ジャンル | 仮想現実(VR)コミュニケーションプラットフォーム |
プレイ人数 | 120万人 |
対応プラットフォーム | Windows、SteamVR、Oculus Rift、Oculus Quest |
VRChatは正確なユーザー数が掴めなかったので概算ですが、VR型メタバースとしては世界シェア1位のプラットフォームです。
VR型メタバースなので、基本的にはワールド内でのユーザー同士のコミュニケーションツールです。ボイスチャットはもちろん、普通の通話ではできないようなボディランゲージによるコミュニケーションも可能です。
また、天才クリエイターたちが作ったハイクオリティのワールドを自由に歩き回ったり、ゲームをすることだってできます。
クリエイター向けに開発ツールが提供されているので、興味がある方は自分でワールドを作成してみるのもアリです。
4位 : Rec Room(レクルーム)
リリース年 | 2016年 |
開発元 | Against Gravity |
ジャンル | 仮想現実(VR)コミュニケーションプラットフォーム |
プレイ人数 | 100万人 |
対応プラットフォーム | PlayStation VR、Oculus Quest、Oculus Rift、SteamVR |
VR型メタバースとしては世界的にVRChatが覇権ですが、Rec Roomも負けていません。
Rec Roomはとにかく自由度が高くて、家や物、空間や、ミニゲーム、なんでも作って遊ぶことができます。
PCやスマホはもちろん、XboxやPS VR等、様々なハードに対応しているのも特徴の1つですね。
初心者はVRChatや、国産VR型メタバースである「Cluster」から始めるのがおすすめですね。
- iPhoneの方はApp Store
- Androidの方はGoogle Play
5位 : Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
リリース年 | 2018年 |
開発元 | Sky Mavis |
ジャンル | ブロックチェーンベースのプレイトゥーアーニングゲーム |
プレイ人数 | 70万人 |
対応プラットフォーム | PC、iOS、Android |
トークン | AXS |
Axie Infinityは、2022年1月に月間アクティブユーザー数278万人を叩き出した、「ブロックチェーン型メタバースの金字塔」です。
Axie Infinityはワールドの中を歩いてコミュニケーションを取ったり物を作ったりする、いわゆる「ザ・メタバース」って感じのゲームではありません。
アクシーというモンスターを育成してそれを戦わせて賞金を得たり、アクシーを売ったりして収益を得ることができます。
ブロックチェーン型なので、その賞金は仮想通貨として、実際にリアルマネーに換金することができます。「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」って言ったりしますね。
このゲームは特に賃金の安い東南アジアで大流行して、仕事をやめてゲームで生計を立てる人がめちゃくちゃ増えました。
6位 : The Sandbox
リリース年 | 2021年 |
開発元 | The Sandbox |
ジャンル | ブロックチェーンベースの仮想世界 |
プレイ人数 | 20万人 |
対応プラットフォーム | PC、Mac、iOS、Android |
トークン | SAND |
The Sandboxは、MineCraftのようなドット(ボクセル)調のワールドで、「メタバースと言えば」って感じの超有名タイトルです。
- avex(エイベックス)
- SQUARE ENIX(スクウェア・エニックス)
- adidas(アディダス)
- GUCCI(グッチ)
- SIBUYA109
世界中の名だたる有名企業がこぞって出資していることからも、その将来性が見えますね。
The Sandboxでは、メタバース上の土地をNFTとして、1区画20万円ほどの価値で毎日取引されています。
初めて聞く人には意味が分からない話かもしれませんが、これがブロックチェーン型。経済が回っているということです。
The Sandboxの始め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
7位 : Decentraland
リリース年 | 2017年 |
開発元 | Decentraland Foundation |
ジャンル | ブロックチェーンベースの仮想世界 |
プレイ人数 | 5万人 |
対応プラットフォーム | PC、Mac、iOS、Android |
トークン | MANA |
Decentralandは、「世界最古のブロックチェーン型メタバース」であると言われているプロジェクトです。
The Sandboxがボクセルなのに対して、こちらはポリゴンのグラフィックですね。
Decentralandでも、The Sandboxと同様メタバース上の土地が高値で取引されています。
The SandboxやDecentralandのようなブロックチェーン型メタバースをプレイするなら、まずはメタバース上の「お金」である仮想通貨を購入することが第一歩です。
メタバースはオワコンなのか?いいえ、「幻滅期」に入っただけです。
最後に、メタバースの将来性について少し触れておきます。
こちらは、日本国内で「メタバース」というキーワードがGoogle検索された数の推移です。
2021年10月に旧Facebook社が「Meta」に社名変更したことをきっかけに、爆発的に増えています。
その後は何か大きなニュースがあると一時的に増えるくらいで、堅調に推移しています。依然メタバースの注目度は高いってことですね。
一方、こちらはメタバースの本場であるアメリカで同じく「Metaverse」というキーワードがGoogle検索された数の推移。
2022年2月を皮切りに、明らかに減少していますよね。
2022年11月にガートナージャパンは、「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2022年」を発表しました。
ガートナーによると、「メタバース」はハイプサイクルにおける「過度な期待」のピークに位置し、今後は「幻滅期」に入っていくと示しています。
インターネット、スマートフォン、仮想通貨、NFT、メタバース。これらのいわゆる「先端技術」と言われるものは、全てこの「ハイプ・サイクル」に則って動いています。
新技術が出るとみんなこぞって期待して参入してくるんですけど、出始めたばかりで技術がまだそんなに成熟していないから、そのうち一旦落ち着いていくんです。
そしてこの幻滅期を超えると、あとは技術が進歩するにつれて自然と一般にも普及していき、最後には「安定期」に入っていく。
「バブルが弾けた」なんて表現がありますが、テクノロジーの世界ではこれは当然のことなんですよね。
少なくとも今の段階で「メタバースはオワコン」なんて決めつけるのは、あまりにも早すぎる。まだ始まってすらいないですね。
とにかく、まずは触ってみることが大事です。時代に乗り遅れるのが一番の損失ですよ。