メタバースで買い物するメリットとデメリットとは?活用事例も紹介

デジタル技術の発展と共に、私たちの生活はますますデジタル化しています。昨今、その最前線にあるのが「メタバース」です。

最近は大手企業が続々とメタバースに進出していることから、その存在を知っている人は少なくないでしょう。

そこで今回は、このメタバースでの買い物のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。また、実際にメタバースを活用している事例も紹介します。

目次

大手EC企業が軒並みメタバースに参入?

メタバースの発展と共に、大手EC企業もこの新しい領域への参入を進めています。

ECとは電子商取引のことで、インターネットを利用して商品やサービスを売買する取引方法です。大手EC企業は、Amazonや楽天が筆頭ですね。

なふと

彼らはメタバースが次世代のECプラットフォームとなる可能性を見ていて、様々な形でその活用を進めています。

メタバースで買い物するメリットとデメリット

それでは、メタバースで買い物をすることのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

場所や時間に縛られない

メタバースで買い物する最大のメリットは、物理的な制約から解放されることです。

メタバースでは、現実世界のように店舗に足を運んだり、営業時間内に買い物をする必要がありません。つまり、どこにいても、いつでも好きな時に買い物が可能というわけです。

なふと

これは地方に住んでいる人や、忙しい日々を送っている人にとっては非常に大きなメリットとなります。

VR空間における自由度の高さ

次に挙げられるメリットは、VR空間における自由度の高さです。

メタバースでは、現実の物理法則に縛られることなく、商品を360度から見たり、試着したり、色や形状を変えてみたりと、現実ではできない体験が可能となります。

これにより、商品選びの幅が広がるだけでなく、楽しみながらショッピングをすることができます。

自分に合った商品を見つけやすい

さらに、AIやデータ解析技術の進化により、メタバース上ではユーザーの好みやニーズに合わせた商品を簡単に見つけることが可能です。

これにより、一人一人の消費者に合った最適な商品を提供することができ、消費者の満足度を高めることが可能となります。

しかし、一方でメタバースでの買い物には以下のようなデメリットも挙げられます。

技術的な問題

  • 十分なスペックのあるPC
  • VRゴーグルのようなデバイス
  • それらを使いこなすための技術的なスキル

メタバースを最大限に楽しみながら活用するためには、いくつか必要なものがあります。

もちろんスマホ1つで楽しめるメタバースもありますし、VRゴーグルも必ず必要なものではありませんが、これらがあるのとないのとでは没入感に大きく差が生まれてしまうことも確かです。

なふと

そもそも、デジタルのスキルに乏しいとメタバースの中で自分のアバターを操作するのも一苦労ですからね。

どうしても本物には及ばない

また、現状の技術では、メタバース上での商品の表現は現実の商品とはどうしても一部異なる点があります。

商品の質感や色味、サイズ感など、細部にわたる表現が困難であるため、完全に現実の買い物体験を再現することは難しいと言わざるを得ません。

ただ、この点については技術が進歩することで徐々に改善されていく部分でもあります。

メタバースをショッピングに活用した事例

それでは次に、実際にメタバースをショッピングに活用した事例について紹介していきましょう。

三越伊勢丹

日本を代表するデパートである三越伊勢丹は、2021年3月からスマホ向けメタバース「REV WORLDS」をリリースしています。ここでは実店舗と同じく、衣服やアクセサリー、化粧品などを購入することができます。

また、リアルな店舗ではなかなか実現できない、アバターによる試着体験や360度ビューも可能となっています。

2022年12月には日本発のメタバースプラットフォーム「Reality」とコラボして、Reality上にバーチャルの「伊勢丹新宿店」をオープンしました。

大丸松坂屋

大丸松坂屋もまた、2021年から世界最大のバーチャルイベント「バーチャルマーケット」上に店舗を展開しています。

食品に特に力を入れていて、松坂屋の一推しグルメを3Dで見ることができ、もちろんそのまま注文することも可能です。

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100人以上のアバターを着たユーザーが集まってスタッフの接客を受ける「メタバース宴会」も見どころの一つですね。

アダストリア

アダストリアの公式ファッションWEBストアである「.st(ドットエスティ)」も、メタバースファッションプロジェクトに力を入れています。

アダストリアは、RAGEBLUEやniko and …といった人気ブランドを30以上展開している大手アパレル企業です。

クリエイターたちと協力してオリジナルのアバターやスキンを制作したり、VRChatの特設ワールドでのアバター試着会やフォトコンテストのようなイベントも行っています。

特に、各ブランドのオススメコーディネートをメタバースファッションとして取り入れていて、WEBストア上でそれらのアイテムをそのまま購入することもできるので、リアルとバーチャルの双方でのファッションの楽しみが拡がっています。

ナイキ

ナイキは、メタバースプラットフォームRoblox社と提携し、独自のメタバース「ナイキランド」を制作しました。ナイキのブランドや商品を中心に設計されており、2021年11月18日のローンチ以来、195カ国から670万人以上のユーザーが楽しんでいます。

また、NFTコレクションとしてデジタルのスニーカーもリリースしており、高額で取引されています。もちろんメタバースでアバターが履くことができますし、現実世界で実際に履くこともできる特別なプロモーションコードも付属していたりします。

ローソン

誰もが知るあのローソンも、「バーチャルマーケット」上にバーチャル店舗を出店しました。オリジナルからあげクンなどのローソンの商品を購入することができ、購入した商品はVR空間での食事や実際の持ち帰りが可能です。

店内デザインはローソンの実店舗を基に、メタバース特有のエンタメ性や非日常感を取り入れていて、巨大なからあげクンやスイーツなどのデコレーションがあります。

さらに、店員としてアバターが登場し、実店舗で働くスタッフがVR機器を使って操作しています。アバター店員は、来店者とのコミュニケーションや商品の説明を行うだけでなく、他のアバター店員との交流やダンスパフォーマンスでも楽しませてくれます。

まとめ

メタバースは、仮想空間内で時間や場所に縛られず、また自由度の高い買い物体験ができることが特徴です。また、より自分に合った商品を見つけやすいというメリットもあります。

しかし、一方で技術的な問題や、リアルの買い物体験には及ばないというデメリットも存在します。ただこれらは、今後の技術進化により解消されていく可能性もあります。

なふと

メタバースは、まだまだ新しい技術であり、その可能性は無限大です。今後、どのような発展を遂げていくのか、楽しみに待っていましょう。

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