近年、メタバースが話題になっています。テクノロジーの進化により、仮想世界への没入感が増しているのが大きな理由の1つです。
この記事では、メタバースとMMOの違いを分かりやすく解説し、これらの将来の可能性についても考察します。
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メタバースとは?
メタバースは、インターネット上に存在する3Dの仮想空間のことです。アバターを使って他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、他にもさまざまな交流ができます。
メタバースの概念は1980年代に生まれ、2000年代に入ってプラットフォームが普及し始めました。そして2020年代現在、メタバースは非常に多様で、ビジネスから娯楽まで幅広い用途があります。
- The Sandbox
- Decentraland
- Roblox
これらは、人気なメタバースプラットフォームのごく一部です。
MMOとは?
MMOは「Massively Multiplayer Online」の略で、多くのプレイヤーがオンラインで同時にゲームを楽しむ形式を指します。キャラクターを操作して広大なゲームの世界を探索し、クエストを達成したり、他のプレイヤーと協力したり競い合ったりすることができます。いわゆる「オンラインゲーム」ってやつですね。
MMOは1990年代初頭から存在し、インターネットの発展と共に進化してきました。多くのMMOはストーリーと世界観に焦点を当てており、これがプレイヤーを引き込む大きな要因となっています。
- メイプルストーリー
- テイルズウィーバー
- マビノギ
全く名前を聞いたことがないって人の方が少ないんじゃないでしょうか。
メタバースとMMOの根本的な6つの違い
メタバースとMMOは、一見すると似ているように見えるかもしれません。特に、両者とも「多くのユーザーが仮想空間で交流する」という点では確かに共通しています。
しかし、メタバースはMMORPGに比べてもっと広い概念であり、実は根本的に違うんです。この違いを理解することは、メタバースとMMOが持つポテンシャルを最大限に活用する上で非常に重要です。
続いては、メタバースとMMOの6つの主要な違いについて詳しく解説していきます。
ブロックチェーンとNFTの活用
メタバースでは、ブロックチェーン技術とNFTを活用することが一般的です。これにより、ユーザーは仮想世界でデジタルのアイテムを所有し、それを取引することができます。
例えば、メタバース上で使えるレアな装備を持っていれば、それを外部のNFTマーケットプレイス上で他のユーザーに売ることで、日本円に変えることができたりします。
一方、MMOではブロックチェーンやNFTは活用されておらず、ゲーム内のアイテムはゲーム内でのエンターテインメント目的でのみ使用されます。
経済圏(エコシステム)の確立
これも少し似た概念なんですが、メタバースは、ユーザーが仮想世界内でビジネスを展開し、独自の経済圏を形成できるようになっています。これにより、リアルの経済活動と同じように、サービスや商品を販売することができるんです。
一方で、MMOではゲーム内のアイテムを取引する程度で、メタバースほどの経済活動は見られません。
アバターとアイデンティティ
メタバースでは、ユーザーのアバターはオンライン上のアイデンティティとしての役割を果たしています。自分の個性や価値観を表現し、仮想世界での「顔」や「肉体」として使うことができます。
これに対して、MMOのアバターは主にゲーム内のキャラクターとして機能し、プレイヤーのリアルなアイデンティティとは切り離されています。
MMOはそもそもキャラメイクができず、元々用意されている数人のキャラクターから選ぶタイプも多いんですよね。
世界観とストーリーテリング
MMOでは、ストーリーや世界観が非常に重要です。プレイヤーは物語の一部となり、キャラクターを育てながら物語を進めます。
一方メタバースでは、決まったストーリーはないことが多いです。ユーザー自身が世界を作り出すことができ、ストーリーテリングは個々のクリエイターやコミュニティによって異なります。
目的があるかどうか
少し抽象的ですが、ここが実は本質的なところだったりします。
MMOは通常、ゲームとしての目的が明確であり、プレイヤーはクエストをクリアしたり敵と戦ったりします。しかし、メタバースは目的が多岐にわたり、コミュニケーション、ビジネス、教育など、さまざまな活動が行われています。
メタバースでは、自分の目的や関心に基づいてより自由に活動することができるんです。
Play to Earn(遊んで稼ぐ)の可能性
またメタバース内では、「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」のコンセプトが人気です。これは、ゲームや他の活動を通じて実際の収益を上げることができるというものです。
MMOでも似たような要素が見られますが、メタバースの場合は、より多くの可能性と収益を得られる機会が用意されています。
基本的なメタバースの始め方【簡単3ステップ】
- 仮想通貨取引所の口座開設
- メタバースのアカウント作成
- プラットフォームに参加
メタバースに興味を持ったものの、どこから始めれば良いのかわからないって方も多いでしょう。ここでは、メタバースに参加するための基本的な手順を分かりやすく説明します。
仮想通貨取引所の口座開設
メタバースに参加する前に、まずは仮想通貨取引所で口座を開設する必要があります。
海外旅行に行く前に、両替所で現地通貨を手に入れるようなものです。
まだ取引所の口座を持っていないなら、初心者におすすめのコインチェックでサクッと開設しておきましょう。
メタバースのアカウント作成
次に、参加したいメタバースプラットフォームでアカウントを作成します。基本的には公式サイトから作ることができます。
アカウントを作成する際、アバターを設定したり、名前を決めたりすることができます。これが、メタバース内でのあなたのアイデンティティになります。
自由にメタバースを探索
ここまでできたら、あとはメタバースのプラットフォームに参加して、自由にメタバースを探索するだけです。
参加するメタバースによっては、VRヘッドセットを使うことでより没入感のある体験を楽しむこともできます。自分の興味や目的に合ったプラットフォームを選んでください。
メタバースとMMOの将来性
メタバースとMMOの面白さは、もう十分伝わったと思います。
では、これらの領域は今後どのように進化していくのでしょうか。ここでは、メタバースとMMOの将来性について探っていきます。
メタバースとMMOの融合
メタバースとMMOは、徐々に融合しつつあります。MMOの要素がメタバースに取り入れられ、逆にメタバースの要素がMMOにも導入されています。
例えば、メタバースでは、MMOのようなクエストや戦闘を楽しむことができる場所が増えています。一方で、MMOでも、メタバースのように、ユーザーがより深く仮想世界そのものに関わって、コンテンツを作成できるようなシステムが増えています。
新技術の進化
メタバースとMMOは、新しい技術と密接に結びついています。特に、バーチャルリアリティ(VR)、拡張現実(AR)、人工知能(AI)などが、これらのプラットフォームをより魅力的で没入感のあるものにしています。
例として、VRを使用することで、メタバース内での体験が、まるで現実世界にいるかのような感覚になります。一方、AIはチャットボットやゲーム内のキャラクターを進化させ、よりリアルで賢い反応を可能にしています。
同じことしか喋らないNPCはもういなくなるってわけです。
社会への影響
メタバースとMMOは、社会全体にも大きな影響を及ぼしています。これらのプラットフォームが、教育、ビジネス、エンターテイメントなど、さまざまな分野で活用されているためです。
例えば、教育分野では、メタバースを活用して、生徒たちが異なる文化や歴史を体験的に学ぶことができます。ビジネス分野では、国際的な交流を円滑に行うために、メタバース内での会議やワークショップが増えています。
これらの進化は、メタバースとMMOが今後も成長し続けることを示していて、私たちの生活にますます深く組み込まれることが予想されます。
メタバースに関するよくある質問
メタバースはとても革新的であり、多くの人が興味を持っています。しかし、同時に多くの疑問も抱えているかと思います。最後に、メタバースに関するよくある質問に答えていきます。
まとめ
メタバースは、コミュニケーション、ビジネス、エンターテインメントなど多岐にわたる活動が可能な、現実世界と連携した拡張空間です。一方、MMOは主にゲーム要素に焦点を当てたオンラインプラットフォームです。
また両者は、ユーザーがアバターを通じて参加し、大勢の人々と交流する点では共通していますが、メタバースはより広い範囲の活動を含んでいて、ブロックチェーンやNFTといった技術を活用することで新しい経済圏を形成していることも重要なポイントです。
これからのメタバースとMMOは技術の進化と共に、急速に発展していくことでしょう。
少しでも興味があれば、間違いなく今が参加するチャンスです。