【誰もやってない?】現在のメタバースがダメな3つの理由

『メタバース』という言葉は2021年頃から急速に世界中で注目されるようになりましたが、それから時間が経った今、ブームはそれなりに落ち着いてきています。

実際ネット上では「メタバースなんてもう誰もやってない」なんて声も見られますが、実際のところ「メタバースってどうなったの?」って気になっている方も多いと思います。

結論から言うと、確かに現在リリースされているメタバースのクオリティは決して優れているとは言えず、ユーザー数もあまり芳しくはありません。

この記事では、メタバースの「今」に焦点を当て、現在のメタバースがダメな3つの理由について解説していきたいと思います。

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簡単5分

目次

深刻な『メタぼっち』問題

メタバースの世界が注目を集め始めている中、その裏で『メタぼっち』という新たな問題が浮上しています。

『メタぼっち』ってなに?

広大なメタバースの世界に入っても、他のユーザーに出会うことがなく、一人ぼっちになってしまう現象のことです。

何故このような状況が発生しているのか、詳しく見ていきましょう。

メタバースに入っても人がいない?

メタバースの世界に足を踏み入れた多くのユーザーが体験してしまうのが、この『メタぼっち』です。期待を胸に仮想空間にアクセスしても、期待とは裏腹に人の気配が感じられない空間が広がっていることが少なくありません。

これは、プラットフォームによっては、広大な空間に対してアクティブなユーザー数が圧倒的に不足していることが原因です。特に新規に立ち上げられたばかりのメタバースでは、マーケティングや口コミによるユーザーの増加が追いついていないことがほとんどです。

現状はまだ、メタバースの知名度と参加者数のギャップが大きすぎるんです。多くのメディアがメタバースを取り上げているにも関わらず、実際にログインしてプラットフォームを利用するユーザーは非常に限られています。

  • プラットフォームが乱立してユーザーが分散している
  • ワールドが広すぎて他のユーザーと出会えない
  • そもそも何をすれば良いのかが分からない

他にも操作性の悪さや不具合など理由を挙げ出すとキリがありませんが、これはメタバースのユーザー数を増加させるに当たってはあまりにも根深い問題です。

なふと

せっかく興味を持ってメタバースに足を踏み入れてくれたユーザーがメタぼっちになってしまっては、そのユーザーはもう二度とログインすることはないでしょう。

メタバースプラットフォームのユーザー数の推移

続いて、具体的なプラットフォームの例を挙げながら、ユーザー数の推移について見ていきましょう。

例えば2003年にリリースされた最古のメタバースと言われている「Second Life」は、一時期大きな注目を集めましたが、その後ユーザー数が激減しています。Second Lifeは世界中にメタバースの存在を知らしめたものの、技術的にも未成熟だったこともあり、はっきり言って全く時代が追いついていなかったと言えるでしょう。

一方で、最近では「VRChat」や「Roblox」といったプラットフォームが、特に若い世代を中心に大きな人気を博しています。これらのプラットフォームでは、ユーザーが自由にコンテンツを作成し、ユーザー同士で共有することが可能であり、ユーザー数は着々と増加傾向にあります。

なふと

正月に親戚と会った時に、従兄弟が当たり前のようにRobloxをプレイしていて、実はメタバースって僕が思っているより普及し始めているのでは?と少し驚きました。

現在のメタバースがダメな3つの理由

この際だからはっきり言ってしまいますが、現在リリースされているメタバースプラットフォームの98%はマジで『全然ダメ』です。なんならあとの2%も「そこそこ頑張ってるなぁ」くらいです。

まずは、現在のメタバースが直面している問題点について、3つの視点から掘り下げていきます。これらの問題点が解決されることで、メタバースはさらにその真価を発揮することができるかもしれません。

技術的にまだまだ未成熟

メタバースを体験するためにはVRゴーグルなどの機器が必要な場合も多いですが、現在市場に出ているVRゴーグルはまだまだ高価であり、手軽に購入できるレベルではありません。

VRゴーグルが無くても楽しめるメタバースはたくさんあると言っても、高いパフォーマンスを求めるならPCのスペックもそれなりに必要ですし、そもそもPCを持っていない人も最近は多いですよね。

何より、技術的な面で見ても、現在のメタバースは未成熟な部分が多く、リアルな世界を再現できているとは決して言えません。遅延が大きいとユーザーは動きにズレを感じ、酔ってしまうことも多いです。これでは、ユーザーがメタバースに没入することは困難と言わざるを得ません。

なふと

僕も実は結構画面酔いしやすいタイプで、1人称視点のメタバースを30分以上プレイすることは正直難しいですね。普通に吐きます。

なんとなく怪しい

メタバース内での経済活動は、現実世界のお金を仮想通貨に変換して行われることが多いですが、まさにこの部分が「怪しい」と感じるユーザーが少なくありません。

仮想通貨はまだまだ一般に浸透しているとは到底言えませんし、その使い道や価値も不安定なため、ユーザーは不信感を抱いてしまいます。さらに、仮想通貨やNFT、メタバースのような先端技術に関連する業界は詐欺が多すぎるので、確かに一定のリテラシーを持ち合わせていないと危険な部分があることは否定できません。

なふと

もうこの辺りはほんとに時間が解決してくれるのを待つしかないです。

シンプルに面白くない

最後に、はっきり言って、現在のメタバースはシンプルに面白くないです。メタバースの多くはゲームやコミュニティの集まりとしての機能が主ですが、それらに現代のスプラトゥーンやインスタグラムに勝るほどの魅力があるかと言われると、かなり厳しいものがあるでしょう。

メタバースでの交流やゲーム体験は新鮮味に欠けますし、使い勝手が悪かったり、コンテンツに深みがなかったりすることが多いです。ユーザーが長く留まりたいと感じるような、独自の魅力や楽しさを提供することができていないのが現状です。

メタバースは必ず復活する3つの理由

ただ決して勘違いしてはいけないのは、「現在の」メタバースがダメってことです。

この業界はまだまだ新しすぎる。メタバースが一時のブームで終わったと考えるのはあまりにも早計だと思います。現在のメタバース業界に見られる一時的な停滞は、歴史的な流れで見るとただの通過点に過ぎないかもしれません。

ここでは、メタバースは必ず復活すると言い切れる3つの理由を解説していきます。

テクノロジーは進化する

大前提として、テクノロジーは時間の経過とともに進化していきます。つい20年前には日常的にインターネットを使っている人なんてほぼいませんでしたし、10年前ですらまだまだスマホを持っていない人はたくさんいたんです。

  • 5Gの普及による高速で安定した通信環境
  • VRゴーグルの軽量化と低価格化
  • AR技術の向上

これらの技術の進歩により、メタバースはかつてない速度で進化し、それによって新たなユーザー層を引き込む可能性を秘めています。

他にも、高解像度のVRディスプレイや追従性の高いモーションキャプチャー技術は、深い没入感を実現し、メタバースの体験を一層ハイレベルなものに変えていくでしょう。

新しいリモートワークの形

コロナの影響でリモートワークは急速に普及しましたが、多くの企業は運用面の課題を抱えています。実際に日本でも、コロナが落ち着いた今、テレワーク実施率はピーク時に比べて半分近くまで下がっているというデータもあるようです。

テレワークとなると基本的にはZoomやTeamsのようなアプリを使ってコミュニケーションを取ることが多いですが、はっきり言ってめちゃくちゃやりにくいんですよね。一周回ってやっぱり対面が最強だなって最近は感じてます。一番の原因は、「同じ空間にいないこと」だと思うんですよね。

ここで出てくるのが、メタバースってわけです。遠隔とは言え、メタバースという3次元空間に複数のアバターが集まるわけですから、疑似的に「同じ空間にいる」感覚を再現することができます。

なふと

これは感覚的な話なんですけど、Zoomで顔だけ見て平面的にやり取りするよりよっぽど良いと思ってます。

『キラーコンテンツ』がきっかけになる

『キラーコンテンツ』ってなに?

ある分野の普及を促進するほどの魅力的なコンテンツのことです。

なふと

例えばスマホゲームで言うと、パズドラとかモンストが挙げられますね。もしあの2つのゲームが無ければ、スマホのソーシャルゲーム市場の成長スピードは2年は遅れていたでしょう。

メタバースにおいてもキラーコンテンツは、多くの新規ユーザーを引き込み、一瞬にしてメタバースをメインストリームに押し上げるだけの力を持っています。それがゲームであれ、Vtuberのライブイベントであれ、ユーザーにとって価値ある体験を提供することができれば、メタバースの復活は確実です。

ゲーム業界からは既に「フォートナイト」のような人気のあるタイトルがメタバースへと進出していますが、これに続く新たなコンテンツが続々と登場することで、メタバースへの期待は再燃するでしょう。

他にも、大手Vtuber事務所の「ホロライブ」はメタバース市場に積極的に力を入れていて、自社のメタバースプラットフォームを開発したり、タレントの音楽ライブをメタバース上で音楽ライブを行ったりしています。自社タレントのYoutubeの総登録者数が7000万人を超えるホロライブがどんどんメタバースを活用することで認知は拡大し、市場全体の成長に繋がると考えられます。

まとめ

これは完全に個人的な意見ですが、「人類はメタバースを必要としている」と思ってます。

メタバースの定義は曖昧ですが、僕が思うメタバースは「現実世界とは別のもう一つの世界」であることです。それは別に3次元でなくたっていいし、極論そこに空間がなくたって、人がそこに居場所を感じられたらそれはメタバースだと思うんです。

毎日ネガティブなニュースが流れ、SNSで拡散され、それを不特定多数の人たちが議論し、そこで出てきた意見に対してみんなで一斉に攻撃したり。こんな悲しいことが起こるのは、結局みんながそこに「居場所を感じていないから」なんですよね。

メタバースなら、一人一人が現実世界とは違う居心地の良いもう1つの世界を自分で選ぶことができるし、1つに決めなくたって複数の世界を行ったり来たりしたっていい。

それは空想の理想郷でもなんでもなくて、メタバースを通して見ることができる近未来なんです。

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