メタバースってなんかうざいよね…
冷静に考えると訳が分からない意見ですが、実際は、日本人の大半がこう感じているという現状があるようです。
メタバースは、VRやARを活用した次世代のインターネット空間です。日本においてもメタバースへの関心は高まっていますが、一方で否定的なイメージを持つ人も少なくありません。
この記事では、日本人がメタバースに対して抱くネガティブなイメージの原因を深掘りし、その解決策を考察します。
日本人のメタバースに対するイメージが「うざい」である3つの原因
では早速、日本人のメタバースに対するイメージがなんか良くない3つの原因について詳しく見ていきましょう。
なんか怪しそう
日本人がメタバースに抱く最初の印象は、「なんか怪しい」です。メタバースは、リアルな世界とデジタルな世界が融合するという、画期的であるが故に簡単には理解できない概念です。多くの日本人にとって、メタバースはまだ見慣れないものであり、その仕組みや利点が明確に理解されていません。
また仮想通貨やNFTなど、メタバースに関連する技術が複雑であることも、不信感を抱かせる一因です。確かに仮想通貨やNFTは、詐欺や悪意のあるビジネスに活用されることもあります。ただ、その根本にあるブロックチェーン技術は間違いなくインターネットに匹敵するレベルで世界を変えるテクノロジーです。
インターネットだって出てきた当初はめちゃくちゃ怪しい代物でしたし、今でも悪用されるケースなんていくらでもありますよね。これは新技術の宿命なんです。
ビジネスでのゴリ押しがうざい
次に、ビジネス界でのメタバースの「ゴリ押し」が問題です。多くの企業がメタバースを次世代のビジネスプラットフォームとして位置づけ、積極的に推進しています。しかし、そのような企業の姿勢が、ユーザーにとっては強引に感じられることがあります。
実情としては、「なんかメタバースが盛り上がってるぞ!」って感じで大して知識もない各企業が自社の事業に半ばこじつける感じでメタバースを結びつけたものの、中身が伴っていないからゴリ押し感が出ちゃうって感じだと思います。
特に日本では、新しい技術やトレンドに対する押し付けが好まれない傾向があるため、反発を生んでしまうことが多いです。
逆にアメリカとかだと、こういうお金の匂いがする業界には血気盛んな若者が一気に押し寄せるんですけどね。こればっかりは国民性なんでどうしようもないです。
シンプルにつまらん
なんか怪しいけど、ビジネスの世界でも盛り上がってるし一回体験しとくか…
こんな感じで情報感度の高い一部のユーザーがメタバースで遊んでみた時に、ほぼ全員が感じる感想があります。
なんだこれ。やることないしそもそも人いないし。メタバースつまらなさすぎだろ!
メタバースに対する日本人の興味が薄い原因は、単純に「面白くない」からです。現段階のメタバースは、機能や体験が未熟すぎて、はっきり言ってシンプルにつまらないです。
メタバースのイメージを回復するには「コンテンツの質」が命
メタバースのイメージを改善するためには、コンテンツの質が重要です。
結局、現段階では「メタバース」っていうワードが独り歩きしちゃってるような状態で、「で、メタバース使って何するの?」っていう肝心な部分が抜けちゃってるんですよね。
つまり、順番が逆なんです。「メタバース→コンテンツ」じゃなくて、「コンテンツ→メタバース」じゃないとダメ。
コンテンツの質が良ければユーザーは放っておいても増えていくし、そこに付加価値としての「メタバースであるべき理由」が何かあれば、自然とメタバースのイメージも回復していくでしょう。
メタバースは確実に「ゲーム」から始まる
ここは個人的な予想も含まれるんですけど、世界的に見ても、メタバースは「ゲーム」で爆発すると思ってます。
世界のプレイ人口が5億人を超えているFortniteなんかは、メタバースに興味がない人でも知っている人は多いと思います。Fortniteは特にメタバースに積極的に力を入れていて、先日「Unreal Editor For Fortnite(UEFN)」というゲームエディターツールをリリースしています。
また、世界最大手のVtuber事務所であるホロライブも、自社で「ホロアース」というメタバースを開発しています。ホロアース上では自社タレントがライブを行なったり、ユーザーもゲームを楽しむことができます。
魅力的なゲームや、日本独自のアニメやサブカル文化をメタバースと上手く結びつけられれば、より多くの人々がメタバースに興味を持つようになるでしょう。
こういったいわゆる「キラーコンテンツ」と言われるものがバズれば、メタバースの悪いイメージなんて簡単にどこかへ行ってしまうはずです。
まとめ
割とメタバースって、上手くいけば日本も覇権取れるチャンスあるんじゃないかって思ってるんですよね。何と言っても、日本の強みであるゲームやアニメは、メタバースとの親和性が非常に高い。
ここ数十年、ITの分野は全てアメリカの巨大企業にパイを取られていきましたけど、日本が復活するチャンスがあるとすればここだと思うんです。
メタバースがうざいなんて言ってないで、1人でも多くの人にこの業界に興味を持ち、知識を付け、何らかの形でコミットしてもらえたらと願うばかりです。