Kaspa(KAS)は、ビットコインと同じProof-of-Workを採用しながら、BlockDAGという独自技術で高速処理を実現した仮想通貨です。2026年に入ってから大型アップデートが控えていることもあり、注目度が上がっています。
ただし、2026年3月時点でKASは日本の国内取引所には上場していません。コインチェックやbitFlyerで検索しても出てこないので、「どこで買えるの?」と手が止まってしまう人が多いはずです。
結論から言うと、KASは海外の仮想通貨取引所を経由すれば購入できます。手順自体は4ステップで、特別な知識は必要ありません。
この記事では、KASの購入手順を最初から最後まで解説し、さらに購入後にやっておくべき2つのことまでカバーします。
そもそもKaspa(KAS)とは何か
「買い方」の前に、そもそもKASがどんなプロジェクトなのかを押さえておきましょう。何を買おうとしているのかを理解しないまま購入するのは、海外送金を伴う取引では特に危険です。
ビットコインと同じPoWなのに速い——BlockDAGという仕組み
Kaspaの最大の特徴は、BlockDAG(ブロックDAG) というアーキテクチャにあります。
従来のブロックチェーンは、ブロックを1本のチェーンに直列で追加していく構造です。ビットコインの場合は約10分に1ブロックしか生成できず、これがトランザクション速度のボトルネックになっています。
一方、KaspaのBlockDAGは複数のブロックを同時に並列で生成・処理できる構造です。GHOSTDAGというプロトコルが並列ブロックを整合性のある順序に並べ替えるため、セキュリティを犠牲にすることなく高速処理が可能になっています。
なふとビットコインの「遅い・高い」という弱点を、技術的に解決しようとしているプロジェクトです。PoSではなくPoW(マイニング)を維持しながら速度を上げている点が、他のプロジェクトとの大きな違いですね。
もう1つ押さえておきたいのが、Kaspaは2021年11月にフェアローンチされたプロジェクトだということです。プレマイン(事前発行)もプレセール(事前販売)もなく、すべてのKASはマイニングを通じて市場に供給されています。内部者への優遇配布がない分、トークン分配の公平性が高いと評価されています。
2026年に控える大型アップデートと供給面の変化
KASは2026年に複数の重要なアップデートを予定しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ティッカー | KAS |
| コンセンサス | Proof-of-Work(kHeavyHash) |
| 最大供給量 | 287億KAS |
| ローンチ | 2021年11月 |
| 公式サイト | kaspa.org |
2026年5月5日には「covenant」を中心とした大型ハードフォークが予定されています。このアップグレードにより、Kaspaのレイヤー1にプログラマビリティが追加され、ネイティブKRC-20トークンやスマートコントラクト機能が使えるようになる見込みです。
さらに、現在のGHOSTDAGに代わるDAGKnightプロトコルの導入も計画されており、毎秒100ブロック生成のテストを目標にしています。
スマートコントラクト対応、供給量の上限接近、DAGKnight導入——2026年はKaspaにとって技術的な転換点になる可能性があります。
KASが買える海外取引所3つを比較する
KASは国内取引所には上場していないため、海外取引所で購入する必要があります。KAS/USDTの取引ペアに対応している主要な海外取引所を3つ紹介します。
Bybit・MEXC・Bitgetの手数料と特徴
| 取引所 | メイカー手数料 | テイカー手数料 | KAS出金手数料 | 日本語対応 |
|---|---|---|---|---|
| Bybit | 0.10% | 0.10% | 5 KAS | ○ |
| MEXC | 0.00% | 0.05% | 1 KAS | ○ |
| Bitget | 0.10% | 0.10% | 5 KAS | ○ |
3社とも日本語に対応しており、KAS/USDTの現物取引が可能です。手数料面ではMEXCがメイカー無料で最安ですが、UIの使いやすさや流動性にも差があります。
初めて海外取引所を使うならどこがいいか
手数料の安さだけで選ぶならMEXCが最有力です。メイカー手数料が無料で、KASの出金手数料も1 KASと3社の中で最も安くなっています。
ただし、初めて海外取引所を使う場合はBybitのほうが迷いにくいと思います。アプリのUIが直感的で、日本語サポートの質も高いと評価されています。
Bitgetは取引高が大きく流動性が高い点が強みです。まとまった金額を取引する中〜上級者に向いています。
なふと個人的には、初めての方にはBybitをおすすめしています。操作画面がシンプルで、「どこを押せばいいかわからない」という状態になりにくいです。
Kaspa(KAS)の買い方を4ステップで解説
ここからが本題です。KASの購入手順を4つのステップに分けて解説します。
- 国内取引所で口座開設し、送金用の仮想通貨(XRP)を購入
- 海外取引所(Bybit等)で口座開設
- 国内取引所から海外取引所へXRPを送金
- 海外取引所でXRP → USDT → KASの順に交換して購入
国内取引所でKASを直接購入できない理由は、KASが金融庁認可の国内取引所に上場していないためです。海外取引所を経由するしかありません。
まず、国内の仮想通貨取引所で口座を開設し、海外取引所へ送金するための仮想通貨を購入します。
送金用の通貨としておすすめなのはXRP(リップル)です。送金手数料が数十円レベルで、着金も数分で完了します。ビットコインでも送金は可能ですが、手数料が数千円かかるうえ、着金に30分〜1時間ほどかかるため、XRPのほうが効率的です。
まだ国内取引所の口座をお持ちでない方は、以下の記事を参考に開設してみてください。

次に、KASを取り扱っている海外取引所で口座を開設します。Bybit、MEXC、Bitgetのいずれでも問題ありません。
アカウント作成後、メール認証とKYC(本人確認)を行います。KYCにはパスポートまたは運転免許証が必要で、早ければ数分で完了します。
二段階認証(2FA)の設定は必ず行ってください。海外取引所ではセキュリティの自己管理が求められます。Google Authenticatorなどの認証アプリを使った2FA設定は、口座開設直後にやっておくのがベストです。
国内取引所で購入したXRPを、海外取引所に送金します。このステップが最もミスが起きやすい工程です。
- 海外取引所のアプリで「入金」→ XRPを選択 →「入金アドレス」と「メモ(タグ)」をコピー
- 国内取引所の「出金」画面でXRPを選択
- 送金先アドレスとメモ(Destination Tag)を正確にペースト
- まず少額(最小額)でテスト送金し、着金を確認
- 着金確認後、本送金を実行
XRP送金では「メモ(Destination Tag)」の入力が必須です。これは取引所側がどのユーザーの入金かを識別するためのIDです。アドレスだけ入力してメモを空欄にすると、送金したXRPが取引所のウォレットに届いても自分のアカウントに反映されず、最悪の場合は資産が戻ってこない可能性があります。
送金アドレスとメモ(タグ)の2つを必ず正確に入力してください。ここが最も失敗が起きやすく、取り返しのつかないポイントです。
なふとテスト送金の手数料は数十円程度です。数万円を一発で送って失敗するリスクを考えれば、安い保険です。面倒でも必ずやってください。
XRPの送金であれば、通常数分以内に着金します。30分以上経っても着金しない場合は、送金先アドレスやメモの入力ミスを疑ってください。
XRPが海外取引所に着金したら、2段階の交換を行ってKASを購入します。
まず、着金したXRPを**USDT(テザー)**に交換します。KASの取引ペアはKAS/USDTが主流なので、USDTを経由する必要があるためです。取引所の現物取引画面でXRP/USDTを選び、成行注文で売却すれば数秒で完了します。
次に、USDTを使ってKASを購入します。KAS/USDTの取引ペアを選び、成行注文で購入すればOKです。
指値注文(自分で価格を指定する注文)を使えば手数料を少し節約できますが、慣れないうちは成行注文で問題ありません。
なふと「成行」はその時の市場価格で即座に売買する注文方法です。多少の価格差(スプレッド)は発生しますが、確実に約定するので初心者にはこちらのほうが安心です。
購入が完了したら、取引履歴のスクリーンショットを保存しておいてください。確定申告で必要になります(詳しくは後述)。
以上の4ステップでKASの購入は完了です。送金時のアドレスとメモさえ正確に入力すれば、特に難しい作業ではありません。
同じ「国内取引所で買えない仮想通貨」を海外経由で購入するパターンとして、サナエトークンの購入手順も参考にしてみてください。

購入後にやるべき2つのこと
KASを購入したら終わりではありません。海外取引所を使った仮想通貨投資には、購入後に必ずやっておくべきことがあります。
KASを自分のウォレットに移す
海外取引所にKASを置いたままにしておくのは、リスクを抱え続けている状態です。
海外取引所は日本の金融庁に登録されていないため、日本の投資者保護制度の対象外です。取引所がハッキングされたり、経営破綻した場合、資産が返ってこない可能性があります。
2022年のFTX破綻は記憶に新しいところです。世界第2位だった取引所が一夜にして破綻し、多くのユーザーが資産を凍結されました。「大手だから安心」は通用しません。
取引所に預けている資産は、取引所の資産です。自分のウォレットに移して初めて、自分の資産になります。
KASの保管に使えるウォレットとしては、Kaspa公式のKasWare(ブラウザ拡張型ウォレット)が代表的です。ハードウェアウォレットのLedgerもKASに対応しています。
少額であればそこまで神経質になる必要はありませんが、まとまった金額をKASで保有するなら、ウォレットへの移管は強く推奨します。
なふと「いつかウォレットに移そう」と思い続けて、結局やらない人が本当に多いです。購入直後にそのまま移してしまうのが一番ラクですし、一番安全です。
ウォレットの種類や選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

取引履歴をダウンロードしておく
海外取引所を経由したKASの購入は、税金の計算が複雑になります。
日本円 → XRP → USDT → KASという経路をたどるため、XRP→USDTの交換、USDT→KASの購入、それぞれが課税イベントになり得ます。仮想通貨同士の交換は「時価で売却した」とみなされるためです。
年末にまとめて計算しようとすると、レートの記録が抜けていたり、取引所のUIが変わっていたりして苦労します。
- 各取引所の「取引履歴」ダウンロード機能を使い、月1回CSVファイルを保存する
- XRP→USDT→KASの各交換時レートを記録しておく
- 国内取引所からの送金履歴もセットで保存する
確定申告で困らないために、取引履歴は月1回ダウンロードしておくのが鉄則です。これは「面倒だけどやらないと後で絶対に後悔する」タイプの作業です。
なふと取引履歴のダウンロードは5分もかかりません。毎月1日にやる、など習慣化してしまうのがおすすめです。
仮想通貨の税金対策については、以下の記事で詳しくまとめています。

よくある質問
まとめ
Kaspa(KAS)は2026年3月時点で国内取引所に上場していないため、購入するには海外取引所を経由する必要があります。手順は4ステップで、送金時のアドレスとメモの入力さえ正確にやれば、特別な知識がなくても購入できます。
- KASは国内取引所では購入不可。海外取引所(Bybit、MEXC、Bitget)を経由する
- 手順は4ステップ:国内でXRP購入 → 海外取引所に送金 → USDT変換 → KAS購入
- 最大の注意点はXRP送金時のアドレスとメモ(タグ)の入力。少額テスト送金を必ず行う
- 購入後は①ウォレットへの移管 ②取引履歴のダウンロード を忘れずに
- BlockDAG技術と2026年5月のハードフォークなど、技術面の注目材料は多い
海外取引所を使うのは最初こそ緊張しますが、一度やってしまえば次からは迷いません。この記事の手順通りに進めて、KASを安全に手に入れてください。

