【基礎中の基礎】仮想通貨「取引所」と「販売所」の違いと使い分け方

大体の仮想通貨取引所には、

  • 取引所
  • 販売所

この2つの取引方法が用意されています。


仮想通貨を初めて触る人は、大体ここでつまずきます。

なふと

結局どっちがおすすめなの!ってなりますよね。


でも、仮想通貨の世界ではここはほんとに基礎中の基礎です。

理解していないと、取引を重ねるにつれて「損」が積み上がってしまうかもしれません。


ちなみに結論から言うと、基本的には「取引所の方がお得」です。

と言っても、販売所にもメリットがないわけではないんで、そこも含めて解説していきますね。


この記事では話を分かりやすくするために、GMOコインを例にして進めていきます。

ですが、他の仮想通貨取引所でも基本的には同じなので大丈夫です。


目次

「取引所」と「販売所」の違い

そもそも、「取引所」と「販売所」って何が違うのか。

端的に言うと、


  • 取引所:ユーザー同士で売買する
  • 販売所:GMOコインの運営と売買する

つまり、取引する相手が違うわけです。


取引所では、

なふと

0.1ETHを「1ETH当たり35万円」のレートで買いたい!

そのレートなら売りますよ!

って具合でユーザー同士が勝手に取引をするんですね。


一方販売所では、取引の相手はGMOコインの運営です。

運営はいくらでもお金を持っているので、希望した枚数をすぐに売ってくれるわけです。


取引所と販売所の違いは、ひとまず分かった。

で、大事なのは、

「その違いによって具体的に何が変わってくるのか」ですよね。


手数料が取引所の方がお得

取引所と販売所の最大の違いはここです。

取引時の手数料が圧倒的に違います。


販売所の手数料

これは、GMOコインの販売所の表示です。

1ETHの購入価格と売却価格が異なるんですよね。


つまり、販売所で1ETHを購入し、直後に売却すると、その時点で差額の7174円の損が出るわけです。

これを「スプレッド」と言って、販売所で取引する場合の実質的な手数料なんですね。

ちなみにこのスプレッドは常に変動していて、仮想通貨取引所によっても異なります。

イーサリアムでスプレッドが7174円は安い方ですね。全然20000円とかする時もあります。


なんでこういうことが起きるかって話をすると長くなるんですが、簡単に言うと需給のバランスですね。

いっぱい買いたい人がいると購入価格は上がるし、いっぱい売りたい人がいると売却価格は下がります。


取引所の手数料

一方、取引所の手数料を見ていきましょう。

販売所の場合、表記上の手数料は無料ですが、スプレッドがあるので実質的に高い手数料がかかります

取引所の場合、スプレッドという概念がそもそも存在しない代わりに、事務的な手数料が発生します。


ただ、よーく見てください。

Maker : -0.01%

取引所でMakerとして取引をすると、手数料がマイナス。つまりお金が貰えるんです。意味が分からないですよね。


  • Maker:買いたい!売りたい!って言う人
  • Taker:買います!売ります!って言う人

MakerとTakerについては、とりあえずこの程度に考えておけばいいです。


運営は、市場でお金が動けば動くほど儲かります。これを「流動性」と言います。

極端な話、仮想通貨の取引が一切行われないと、当たり前ですが仮想通貨取引所は潰れますよね。


Makerは市場でお金が動くきっかけを作っているため、運営からすると有難いわけです。

なのでそのお礼として、0.01%の報酬が貰えるわけですね。

なふと

この辺は分からなくてもいいです。「お金貰えるんだやったー!」でひとまずはOKです。


販売所を使うメリット

販売所では高いスプレッドが取られて、取引所ではむしろ報酬が貰える。

こんなの、販売所を使うメリットないじゃんって思いますよね。


実際、僕は販売所を使うことはほぼないです。

ただ、販売所にも良いところが全くないわけではないんです。


初心者でも抵抗なく扱える

どうですか?これは僕も愛用している「bit bank」の「取引所」の画面です。


で、これが「販売所」です。

言うまでもないですね。特に初心者にとって取引所での取引は少々ハードルが高い。


ただここで言っておきたいのが、これ実は使ってみると意外と簡単にできちゃうんですよね。

取引所での取引のやり方については、こちらで分かりやすく解説しています。


売買をしたい時にすぐにできる

取引所はあくまでユーザー同士の取引なので、取引相手がマッチングしない限り取引をすることはできません。

一方販売所は、指定した枚数の仮想通貨を即時で、確実に売買することができます。


スマホでポチポチするだけで、ショッピングをするのと同じ感覚で仮想通貨の売買ができる。

なふと

この手軽さが販売所の魅力ですね。


「取引所」を使うべき人、「販売所」を使うべき人

最後に、「取引所」を使うべき人と「販売所」を使うべき人について話してまとめましょうか。


取引所と販売所は、一長一短。

どちらを使うべきかは人や用途によって変わってきます。


まず、取引所を使うべき人は、

取引所を使うべき人
  • 初心者だけど、余分な手数料は払いたくないしこれからも仮想通貨を売買していきたい。
  • 仮想通貨の取引に慣れていて、基礎的な知識は十分にある


一方、販売所を使うべき人は、

販売所を使うべき人
  • 初心者で、難しいことはいいからとりあえず試しに少額で仮想通貨を売買してみたい。
  • 取引には慣れているけど、とにかく今すぐ確実に今のレートで仮想通貨を売買したい。


仮想通貨を販売所で取引することを頑なに否定する人が中にはいますが、結局は使い方の問題なんですよね。

5000円の資金でお試しでやるなら、販売所だろうと手数料は100円とかその程度なんで、そこまで気にする必要もない。


ただ、「何も知らずに販売所で何度も仮想通貨を売買している」みたいな状態だけはどうなんだって話です。

知っていたら得をする。知らないと損をし続ける。特に仮想通貨の世界は情報が命です。

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