仮想通貨取引所はどこがいい?国内9社を比較して初心者におすすめの1社を選んだ

仮想通貨を始めようとして最初にぶつかる壁が、取引所選びです。

国内だけでも10社以上あり、どれも「手数料最安」「銘柄数No.1」とアピールしている。比較サイトのランキングを見ても、サイトごとに順位がバラバラで余計に混乱します。

順位がバラバラな理由は単純で、多くのランキング記事はアフィリエイト報酬の高い取引所を上位に置いているからです。読者にとっての最適解ではなく、書き手にとっての最適解で並んでいる。

この記事では、僕が実際に口座を開設した国内9社を、手数料・使いやすさ・機能の3軸で比較しました。

初心者が最初に選ぶべき1社を、忖度なしで決めています。

目次

取引所を選ぶ前に知っておくべきこと

取引所を比較する前に、知っておくべきことが2つあります。これを知らないと、比較表を見ても正しく判断できません。

「販売所」と「板取引」で手数料が10倍変わる

国内取引所には「販売所」と「取引所(板取引)」の2つの買い方があります。

販売所は取引所が相手方となって売買する方式で、操作は簡単ですがスプレッド(実質手数料)が2〜5%かかります。10万円分のビットコインを買うと、2,000〜5,000円が見えないコストとして消えている計算です。

一方、板取引はユーザー同士が直接売買する方式で、手数料は0〜0.15%程度。同じ10万円なら0〜150円で済みます。

初心者が「仮想通貨は手数料が高い」と感じるのは、ほぼ全員が販売所で買っているからです。板取引を使えば、手数料は株式投資と大差ありません。

取引所を選ぶ際に「板取引に対応しているか」「板取引で買える銘柄は何種類あるか」を確認するだけで、長期的に支払うコストが劇的に変わります。

初心者でも板取引を使えますか?

はい。Coincheckの板取引はシンプルな画面で、初心者でも数分で慣れます。最初だけ販売所で操作に慣れたら、できるだけ早く板取引に切り替えるのがおすすめです。

手数料だけで選ぶと大事なものを見落とす

手数料の安さは大事ですが、それだけで取引所を選ぶと後悔する可能性があります。

たとえばGMOコインは入出金・送付手数料がすべて無料で「最安」と言われますが、取扱通貨数が23種類と少なめです。逆に、出金手数料が一律407円のCoincheckは高く見えますが、アプリの使いやすさや積立の手軽さでは群を抜いています。

ビットコインを毎月コツコツ積み立てたい人と、アルトコインを板取引でトレードしたい人では、最適な取引所がまったく違います。

手数料だけでなく、「板取引対応の銘柄数」「積立やステーキングの有無」「アプリの使いやすさ」も含めた総合力で選ぶのが失敗しないコツです。

国内9社のスペック比較

今回比較した9社の主要スペックを一覧にまとめました。「通貨数」は販売所・取引所を合わせた総数です。

取引所 通貨数 板取引手数料 出金手数料 積立 ステーキング
Coincheck 38 無料 407円
bitFlyer 39 0.01〜0.15% 220〜770円
SBI VCトレード 38 無料〜 無料 ○(16銘柄)
bitbank 44 Maker -0.02% 550〜770円 × ×
GMOコイン 23 Maker -0.01% 無料
楽天ウォレット 5 なし 300円 × ×
Zaif 24 Maker 無料 385〜770円 ×
BitTrade 42 Maker 無料 330円 ×
なふと

この表だけで決めようとすると迷います。大事なのは「自分が取引所で何をしたいか」から逆算すること。次のセクションで目的別に整理しています。

目的別おすすめ取引所

取引所選びで迷う原因は「自分にとって何が大事か」が明確でないからです。目的別に最適な1社を選びました。

最初の1社ならCoincheckを選ぶ理由

初心者が最初に開く取引所として、Coincheckを推す理由は3つあります。

まず、アプリのUIがとにかく分かりやすい。国内取引所のアプリダウンロード数でNo.1を維持しているのは伊達ではなく、買い方に迷うことがほぼありません。

次に、マネックスグループ傘下という信頼性。2018年のハッキング事件後にマネックスが買収し、セキュリティ体制を全面刷新しています。金融庁登録済みで、コールドウォレット管理も徹底されています。

そして、500円からビットコインを購入でき、積立も月1万円から自動設定できる。始めるハードルが圧倒的に低いです。

「とりあえず始めてみたい」なら、Coincheck以外を選ぶ理由が正直見当たりません。

まだ取引所の口座を持っていないなら、初心者におすすめのコインチェックでサクッと開設しておきましょう。

口座開設の手順を詳しく知りたい方はこちらにまとめています。

手数料を極限まで下げたい人の2択

取引手数料だけでなく、入出金・暗号資産の送付手数料まで含めた「総コスト」を最小化したいなら、選択肢はSBI VCトレードGMOコインの2社です。

どちらも入出金手数料・暗号資産の送付手数料がすべて無料。取引所間で仮想通貨を移動させるときにも一切コストがかかりません。

2社の違いを整理すると、SBI VCトレードはステーキング対応銘柄が16種類と国内最多で、ETH・SOL・DOT・APTなど幅広くカバー。GMOコインは取引高が大きく板取引の約定力が安定しています。

なふと

個人的には、ステーキングに興味があるならSBI VCトレード、純粋にトレードだけしたいならGMOコインをおすすめしています。

SBI VCトレードの詳細レビューはこちら。

GMOコインの手数料の実態についてはこちらで詳しく書いています。

全銘柄を板取引できるのはbitbankだけ

「アルトコインを安く買いたい」なら、bitbank一択です。

他の取引所では板取引に対応しているのはBTCと主要通貨の数種類だけで、マイナーなアルトコインは販売所でしか買えません。販売所で買うとスプレッドで2〜5%持っていかれるので、月に何度も取引する人にとっては馬鹿にならないコストです。

bitbankは44銘柄すべてが板取引に対応。しかもMaker手数料がマイナス0.02%なので、指値注文で約定すれば取引するほど報奨金がもらえます。チャートツールもTradingViewベースで高機能。中級者以上のトレーダーに支持されている理由がよく分かります。

アルトコイン投資を本気でやるなら、bitbankを持っていないのは損です。

ステーキング16銘柄は国内最多

「持っているだけで増やしたい」ならステーキングの充実度で選ぶべきで、ここはSBI VCトレードが圧倒的です。

対応銘柄はETH、SOL、DOT、ADA、ATOM、APT、NEAR、TON、SUIなど16種類。CoincheckのETHステーキングやGMOコインの7銘柄と比べても倍以上のラインナップです。

2026年3月にはTONとSUIのステーキングも追加。さらにUSDCレンディングも国内初で開始しており、運用の幅が広がっています。

利回りは銘柄によりますが、ETHで年率約1.9%、SOLで4〜5%程度。銀行預金の金利と比較すると雲泥の差です。ただし元本保証はなく、仮想通貨自体の価格変動リスクは当然あります。

正直おすすめしにくい取引所もある

9社すべてを平等に「おすすめ」と書くことはできません。使ってみて正直に「メインには使いにくい」と感じた取引所も紹介します。

Zaifにまだ残るハッキング事件の影

Zaifは2018年に約70億円分の仮想通貨がハッキングで流出し、運営会社が交代した過去があります。

現在は新体制で運営されていますが、取扱通貨数は24種類にとどまり、積立の手数料が1.5〜3.5%+月額100円と割高。独自トークン(カイカコインなど)を扱っている点にユニークさはあるものの、メインの取引所として選ぶ積極的な理由は見当たりません。

銘柄数は魅力だがメイン使いには不安が残るBitTrade

BitTrade(旧Huobi Japan)は取扱通貨数が42種類以上と国内トップクラスで、最低2円から投資できる手軽さもあります。

しかし、ステーキングサービスがなく、アプリの使い勝手もCoincheckやbitFlyerに比べると一歩劣ります。旧Huobiからの運営移管という経緯もあり、長期的な安定性に不安を感じる声もあります。「珍しいアルトコインを少額で試す」用途ならアリですが、メインで使うには物足りない印象です。

楽天ウォレットは楽天ポイント消化以外の用途では物足りない

楽天ウォレットの最大の特徴は、楽天ポイント100ポイントから仮想通貨に交換できること。余ったポイントを「投資体験」に使えるのは手軽です。

ただし弱点が多い。取扱通貨はわずか5種類(BTC・ETH・BCH・OAS・POL)、板取引なし、積立なし、ステーキングなし。販売所のスプレッドも広めで、本気で仮想通貨を始める環境としては完全に力不足です。

「楽天ポイントが余っているから試しに」という用途以外では、他の取引所を選んだ方が間違いなく幸せになれます。

CoincheckとbitFlyerで迷ったら

「結局、CoincheckとbitFlyerどっちがいいの?」という質問は、僕が一番よく聞かれる質問です。

答えはシンプルで、初心者ならCoincheck、トレードをしっかりやりたいならbitFlyerです。

Coincheckはアプリの分かりやすさと積立設定の手軽さで初心者向き。bitFlyerは「bitFlyer Lightning」という上級者向けトレードツールがあり、BTC取引量は9年連続で国内No.1を誇ります。

なふと

正直な話、僕は両方の口座を持っていて使い分けています。どちらも口座開設は無料・維持費ゼロなので、迷ったら両方開設してしまうのが一番賢い選択です。

2社の詳しい比較はこちらにまとめています。

口座開設の手順と審査にかかる時間

どの取引所も口座開設の流れは基本的に同じです。

  1. メールアドレスで会員登録
  2. 本人確認書類の提出(運転免許証 or マイナンバーカード)
  3. 審査(最短即日〜翌営業日)
  4. 日本円を入金して取引開始

スマホ1台で完結し、早ければ10分程度で申し込みは終わります。審査はCoincheckやbitFlyerなら最短即日で通ることが多いです。

「後でやろう」と思っているうちにビットコインが上がって後悔する人を何人も見てきたので、気になっているなら口座だけでも先に作っておくのがおすすめです。

口座開設の具体的な手順や審査のポイントはこちらにまとめています。

よくある質問

仮想通貨取引所はいくつ口座を開設すべきですか?

まずは1社で十分です。慣れてきたら目的に応じて2〜3社に増やすのがおすすめです。口座開設・維持は無料なので、気になる取引所があれば先に作っておくデメリットはありません。

取引所が破綻したら資産はどうなりますか?

金融庁に登録されている国内取引所は、顧客資産を自社資産と分別管理することが義務付けられています。万が一破綻しても、分別管理されている資産は原則として返還されます。ただし、返還まで時間がかかる可能性はあるため、大きな金額を1つの取引所に集中させないのが基本です。

海外取引所と国内取引所どちらがいいですか?

初心者には国内取引所をおすすめします。海外取引所は銘柄数やレバレッジで有利ですが、日本の金融庁に未登録のため利用者保護の対象外です。トラブル時に日本語でサポートを受けられない、税金の計算が複雑になるなどのデメリットもあります。

取引所の口座開設に費用はかかりますか?

いいえ。今回紹介した9社すべて、口座開設は無料です。口座を維持するための月額料金もかかりません。入金するまでは一切コストが発生しないので、気軽に開設して大丈夫です。

未成年でも口座開設できますか?

ほとんどの国内取引所は18歳以上を利用条件としており、未成年は口座開設できません。18歳以上であれば、本人確認書類(マイナンバーカードなど)があれば申し込み可能です。

まとめ

9社を比較した結論をまとめます。

  • 初心者が最初の1社を選ぶなら、アプリの使いやすさと信頼性でCoincheckが最適
  • 手数料を極限まで下げたいなら、入出金・送付すべて無料のSBI VCトレードかGMOコイン
  • アルトコインを板取引するなら、全44銘柄対応のbitbank一択
  • ステーキング重視なら、16銘柄対応のSBI VCトレードが国内最強
  • CoincheckとbitFlyerで迷ったら両方開設が正解。口座開設・維持費はどちらも無料
  • Zaif・BitTrade・楽天ウォレットはメインには不向き。特定の用途があれば検討する程度
なふと

取引所選びに正解は1つではありませんが、「迷って何も始められない」のが一番もったいないです。まずはCoincheckで口座を作って、500円でいいのでビットコインを買ってみてください。それだけで見える世界が変わります。

完璧な取引所は存在しません。でも、「最初の1社」としてのCoincheckは、多くの初心者にとってベストな選択肢だと3年使って確信しています。

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