仮想通貨の積立投資は本当にお得?メリット・デメリットを正直に全部書く

「仮想通貨の積立って、本当にお得なの?」

検索すると「積立おすすめ!」「ほったらかしで資産倍増!」みたいな記事ばかり出てきます。正直、メリットだけ並べて「さあ口座開設しましょう」というサイトが多すぎる。

この記事では、積立投資のメリットだけじゃなく、デメリットも正直に全部書きます。スプレッドという「見えない手数料」の話も、一括投資と比べて実は損するケースも、全部。

読んだ上で「やる」「やらない」を判断してください。

なふと

僕自身、積立を始めて2年になります。最初は月5,000円から。正直、メリットだけじゃなかった。だからこそ両方書きます。

そもそも「ビットコインって怪しい」と思っている段階の人は、まずこちらの記事を読んでみてください。

目次

仮想通貨の積立投資とは?30秒でわかる仕組み

ドルコスト平均法(DCA)とは、毎月一定額を定期的に購入する投資手法。価格が高い時は少なく、安い時は多く買うことで、平均取得単価が平準化されます。

考え方としては、つみたてNISAと同じです。違いは対象が投資信託ではなく仮想通貨(暗号資産)であること。

仕組みはシンプル。取引所で「毎月○円分のビットコインを自動購入する」と設定するだけ。あとは放置。1回500円でも設定できます。

積立投資のメリット5つ

まずはメリットから。積立投資が推される理由は、ちゃんとあります。

感情を排除できる — これが一番大きい

仮想通貨は1日で10%動くことがある世界です。チャートを見ていると「今下がってるから怖い、売ろう」「今上がってるから買おう」と、感情で判断してしまう。

投資で負ける最大の原因は、このような感情的な判断です。積立は「毎月○日に○円分買う」と決めて自動化するため、感情が入り込む余地がない。

積立投資の最大のメリットは、リターンの最大化ではなく「感情の排除」です。これだけで投資の失敗率は劇的に下がる。

暴落時に「チャンスだ」と思えるメンタルについては、こちらの記事も参考にしてください。

最低1円から始められる

「投資って最低でも数万円必要でしょ?」と思うかもしれませんが、仮想通貨の積立はbitFlyerなら1円から、GMOコインやSBI VCトレードなら500円から始められます。

コンビニのコーヒー1杯分で投資家になれる。これは株式投資にはないハードルの低さです。

なふと

ここまで聞くと「じゃあ積立最強じゃん」って思いますよね?でもこのあとデメリットの章で、ちょっと待てよという話をします。

自動化で完全ほったらかし

最初に「毎月○日に○円」と設定すれば、あとは完全に自動です。チャートを見る必要なし。ニュースに振り回される必要なし。

忙しい会社員にとって、これは地味に大きいメリットです。毎日30分チャートを見る時間を、本業や副業に使えます。

高値掴みを避けられる

「買った直後に暴落した」というのは投資あるあるです。一括で100万円投入して翌日-20%だったら、20万円の損失。心が折れます。

積立なら購入タイミングが分散されるので、「最悪のタイミングで全額突っ込んでしまう」リスクがなくなる。暴落しても「安く多く買えた」とポジティブに捉えられます。

長期で見ると歴史的に右肩上がり

ビットコインは過去10年間で何度も80%以上の暴落を経験していますが、長期的な価格推移は明確に右肩上がりです。2016年に月1万円の積立を始めていれば、2026年時点で元本の数倍になっている計算です。

もちろん、過去の実績が将来を保証するわけではありません。でも「長期で積み立てる」という戦略が歴史的に有効だったのは事実です。

  • 感情を排除し、機械的に投資できる
  • 1円〜500円から少額で始められる
  • 設定後は完全自動。時間を奪われない
  • 購入タイミングの分散で高値掴みを回避
  • 長期的には歴史的に有利な戦略

積立投資のデメリット6つ

ここからが本題です。メリットだけで判断するのは危険。デメリットを知った上で始めるのと、知らずに始めるのでは、結果がまったく違います。

短期では儲からない

積立投資は「3年、5年、10年」のスパンで考える手法です。3ヶ月で結果を求める人には向いていません。

実際、月1万円を積み立てて最初の半年間の利益は数千円程度ということもザラにあります。「思ったより増えないな」と感じてやめてしまう人が非常に多い。

スプレッド=「隠れ手数料」がかかる

これは多くの「積立おすすめ」記事が触れない、非常に重要なポイントです。

積立サービスの「手数料無料」は嘘ではありませんが、全体の真実でもありません。ほとんどの積立サービスは「販売所」を経由して購入するため、スプレッド(売値と買値の差額)が実質的なコストになります。

「取引所」で買えば0.1%以下の手数料で済むのに、「販売所」ではスプレッドが2〜5%かかることがあります。月1万円を積み立てた場合、毎月200〜500円が見えないコストとして差し引かれている計算です。

「手数料無料」の裏に「スプレッド」がある。これを知らずに積立を始めると、年間で数千円〜数万円を無駄に払うことになります。

なふと

これ、意外と知らない人が多い。「手数料無料」って書いてあるから安心してたのに、実はスプレッドで抜かれてたっていう。僕も最初気づかなかった。

上昇相場では一括投資のほうが得

ここは誰も教えてくれない真実です。「積立が最強の投資法」ではありません。

もし相場が一貫して上昇するなら、最初に一括で全額投入した方がリターンは大きい。積立は「分散して買う」ので、上昇局面では平均取得単価が上がっていきます。

投資方法投資額1年後の評価額(BTC+50%想定)リターン
一括投資(初月に全額)120,000円180,000円+50%
毎月積立(月10,000円×12)120,000円約156,000円+30%

同じ12万円を投入しても、一括のほうが2万円以上リターンが大きい。これは、積立では後半に買った分の値上がり期間が短いためです。

積立は「最大リターンを目指す手法」ではなく、「最悪のタイミングを避ける手法」です。

なふと

ぶっちゃけ、上がるってわかってるなら一括投入のほうがいい。でも上がるかどうかは誰にもわからないから、積立に意味がある。

元本割れは普通に起きる

「積立ならリスクが低い」と思い込んでいる人がいますが、それは誤解です。積立は「高値掴みを避ける」だけであって、相場全体が下がれば普通に元本割れします。

2022年のように、1年間ずっと下落し続ける局面では、積立を続けるほど損失が膨らんでいく。DCAは万能ではありません。

税金が最大55%(雑所得)

仮想通貨の利益は「雑所得」として課税されます。株式の約20%と比べて圧倒的に不利で、所得税+住民税で最大55%が課税される可能性があります。

さらに、年間20万円以上の利益が出た場合は確定申告が必要。積立で地道に積み上げた利益の半分以上が税金で持っていかれるケースもある。

会社員でもできる節税対策については、以下で詳しく解説しています。

自動入金に対応していない取引所が多い

積立を「完全自動」にするには、日本円の入金も自動化する必要があります。しかし、銀行口座からの自動引き落としに対応しているのはCoincheckだけです。

bitFlyer、GMOコイン、SBI VCトレードは手動で入金しなければなりません。入金を忘れると積立が実行されず、「ほったらかし」のメリットが台無しになります。

  • 短期では儲からない。最低3年は見る覚悟が必要
  • スプレッドという「隠れ手数料」が毎回発生する
  • 上昇相場では一括投資のほうがリターンが大きい
  • 元本割れは普通に起きる。DCAは万能ではない
  • 税金が最大55%。利益の半分以上を持っていかれる可能性
  • 自動入金対応はCoincheckのみ。他は入金忘れリスクあり

積立に使える取引所を比較

積立サービスを提供している主要4社を比較します。ポイントは「最低金額」と「スプレッド」と「自動入金」の3つです。

取引所最低積立額手数料自動入金スプレッド
bitFlyer1円無料×やや広い
GMOコイン500円無料×比較的狭い
SBI VCトレード500円無料×比較的狭い
Coincheck月10,000円無料やや広い

取引所選びで本当に重要なのは「手数料」ではなく「スプレッド」です。全社「手数料無料」を謳っていますが、実質コストであるスプレッドは各社で大きく異なります。コスト重視ならGMOコインかSBI VCトレード、完全自動化を優先するならCoincheckが選択肢になります。

取引所の積立サービスと、自分で毎月手動で買うのは何が違うの?

結論から言うと、手動で「取引所」から買う方がコストは安いです。積立サービスは「販売所」経由なのでスプレッドが広い。ただし、毎月決まった日に手動で買い続けるのは面倒ですし、「今月は下がりそうだから待とう」と感情が入る隙ができる。コスト最小化か、感情排除か。どちらを優先するかで選んでください。

積立が向いている人・向いていない人

こんな人は積立向き

  • 投資初心者で、まず「体験」から始めたい人
  • チャートを毎日見る時間がない(見たくない)人
  • 3年以上の長期目線で資産形成を考えている人
  • 感情的になりやすい自覚がある人
  • 月500円〜1万円の余剰資金がある人

積立が最も効果を発揮するのは、「投資判断に自信がない人」です。自信がないことは弱点ではなく、むしろ過信よりはるかに安全。

こんな人は積立に向いていない

逆に、以下に当てはまる人は積立よりも別の方法を検討すべきです。

まず、短期で大きな利益を求める人。積立は「地味な手法」です。半年で2倍にしたいなら、そもそも積立は向いていません(ただしその分リスクも跳ね上がります)。

次に、すでに投資経験が豊富で、自分の判断でタイミングを見極められる人。DCAの「感情排除」というメリットは、感情コントロールができる上級者には不要です。

「3ヶ月で倍にしたい」と思っている人が積立を始めると、増えないストレスで途中でやめることになります。それが一番もったいない。

なふと

実は最初の頃の僕がまさにこのタイプでした。「早く増えてくれ」って思いながら毎日チャート見てた。積立の意味を完全に否定する行動ですよね。

まずは「失っても生活に影響がない金額」で始めてください。月500円でも1,000円でもいい。大事なのは金額ではなく、「投資の体験を積む」こと。体験してから金額を増やしても遅くありません。

よくある質問

積立とNISA、どっちが先?

NISAが先です。つみたてNISAは運用益が非課税になるため、税制面で圧倒的に有利。仮想通貨は雑所得(最大55%課税)なので、まずNISAの枠を使い切ってから、余剰資金で仮想通貨の積立を検討するのが合理的です。

月いくらくらいが目安?

一般的には月1,000円〜10,000円が無理のない範囲です。重要なのは「なくなっても生活に影響がない金額」であること。月収の1〜5%程度を目安にしてください。最初は少なめに設定し、慣れてから増やすのがおすすめです。

ビットコイン以外も積立すべき?

初心者はビットコインだけで十分です。イーサリアムなど他の銘柄に分散するのは、仮想通貨市場の仕組みを理解してからで遅くありません。「よくわからないけど分散投資のために色んなコインを買う」のは、分散ではなくリスクの増大です。

積立を途中でやめたらどうなる?

積立を停止しても、すでに購入したビットコインはそのまま残ります。売却しない限り利益確定にはならないので、税金も発生しません。「もう積み立てる余裕がない」と思ったら、売らずに積立設定だけを停止してください。

まとめ

仮想通貨の積立投資は、投資初心者が仮想通貨の世界に入る最もリスクの低い方法です。ただし「リスクが低い」と「リスクがない」は全く違います。

  • 最大のメリットは「感情の排除」。リターンの最大化ではない
  • スプレッド(2〜5%)という隠れコストが毎回発生する
  • 上昇相場では一括投資のほうがリターンは大きい
  • 元本割れは普通に起きる。DCAは万能ではない
  • 税金は最大55%。NISAより圧倒的に不利
  • それでも「投資判断に自信がない人」にとっては最適な入り口

メリットとデメリットを両方知った上で「やる」と決めたなら、それは正しい判断です。メリットしか知らずに始めるのと、知った上で始めるのでは、暴落が来た時の耐性がまるで違います。

「知った上でやる」と「知らないでやる」は、同じ行動でもまったく別物です。この記事を読んだあなたは、もう前者です。

なふと

まず月500円からでいい。500円で投資の世界を「体験」してください。そこから先は、自分で決められるようになります。

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