仮想通貨を始めようと思って調べると、必ず出てくるのがbitFlyerとCoincheckの2つ。「どっちで口座を開設すればいいの?」と迷っている人は多いと思います。
比較サイトを見ても、スペック表が並んでいるだけで「結局どっちなの?」がわからない。アフィリエイト目的でどちらかを推している記事も多く、中立な情報を探すのは意外と大変です。
この記事では、bitFlyerとCoincheckの両方を使っている僕が、スペックだけでなく「使ってみてわかった違い」も含めて正直に比較します。
なふと僕は両方の口座を持っていて、用途で使い分けています。だからどっち推しとかはないです。
bitFlyerとCoincheckの基本スペックを比較してみた
まずはスペック面から比較。取扱銘柄・手数料・セキュリティの3つを見ていきます。
取扱銘柄数 — bitFlyer 39種 vs Coincheck 35種
2026年2月時点の取扱銘柄数は、bitFlyerが39種類、Coincheckが35種類。数字だけ見ればbitFlyerがやや多いですが、差は4種類なのでそこまで大きくありません。
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)といった主要な銘柄は、どちらもしっかりカバーしています。
ただし、Coincheckは取引所(板取引)で扱える銘柄が24種類と、販売所に比べて少なめです。bitFlyerもLightning(取引所)で取引できるアルトコインは限られています。
「特定のマイナーコインを買いたい」というこだわりがなければ、銘柄数の差で取引所を選ぶ必要はほぼありません。
手数料の「本当のコスト」は販売所のスプレッドに隠れている
取引所を比較するとき、多くの人が「手数料無料」という表記を見て安心します。でも実は、仮想通貨の取引コストで一番大きいのは販売所のスプレッドです。
スプレッドとは、買値と売値の差額のこと。販売所では「手数料無料」と書かれていても、この差額が実質的なコストになります。bitFlyerの販売所スプレッドは約5〜6%、Coincheckは約0.1〜5.0%と幅がありますが、いずれも決して安くはありません。
コストを抑えたいなら、販売所ではなく取引所(板取引)を使うのが鉄則です。
取引所でのBTC手数料を比較すると、CoincheckはMaker/Taker ともに0%で完全無料。bitFlyerは直近30日の取引量に応じて0.01〜0.15%がかかります。
出金手数料や入金手数料も含めた全体像を表にまとめました。
| 項目 | bitFlyer | Coincheck |
|---|---|---|
| BTC取引所手数料 | 0.01〜0.15% | 無料(Maker/Taker 0%) |
| 販売所スプレッド | 約5〜6% | 約0.1〜5.0% |
| 日本円入金 | 住信SBI:無料 / 他行:330円 | 銀行振込:無料 |
| 日本円出金 | 三井住友:220〜440円 / 他行:550〜770円 | 一律407円 |
| BTC送金手数料 | 0.0004 BTC | 0.001 BTC(変動あり) |
取引所でBTCを売買する回数が多い人にとっては、手数料無料のCoincheckが有利。一方、出金手数料は三井住友銀行ユーザーならbitFlyerの方が安くなるケースもあります。
セキュリティはどちらも万全、ただし「歴史」が違う
セキュリティは取引所選びで最も気になるポイントです。結論から言うと、2026年現在、どちらも安全に利用できるレベルのセキュリティ対策を実施しています。
ただし、2社の「歴史」は大きく違います。
bitFlyerは創業以来ハッキング被害ゼロ。顧客資産のコールドウォレット管理、多要素認証、定期的なセキュリティ監査を徹底してきた実績があります。
Coincheckは2018年に約580億円のNEM流出事件を経験しました。しかし、その後マネックスグループの傘下に入り、セキュリティ体制を全面的に再構築。コールドウォレット管理、二段階認証、24時間365日の監視体制などを導入し、現在は安心して利用できる体制が整っています。
過去にトラブルがあったこと自体は事実ですが、「だから今も危険」とは言えません。むしろ失敗を経験した分、対策は強化されています。
取引所以外のセキュリティリスクも知っておきたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

スペック表だけじゃわからない「使ってみてわかる違い」
ただ正直、スペック表だけじゃわからないことって結構あるんですよね。実際に使ってみて初めて気づく違いを話します。
アプリの使いやすさはCoincheckが一枚上手
Coincheckのスマホアプリは、ダウンロード数国内No.1を誇るだけあって、とにかくわかりやすい。画面を開いてすぐに価格が見え、売買も数タップで完了します。仮想通貨が初めての人でも迷わない設計です。
bitFlyerのアプリも決して悪くありません。ただ、bitFlyerの本領は「bitFlyer Lightning」というプロ向けの取引画面にあります。チャート分析や板取引をしたい中級者以上には強力なツールですが、初心者にはやや情報量が多いかもしれません。
「まず触ってみたい」という人はCoincheck、「板取引までしっかりやりたい」人はbitFlyerのアプリが合います。
積立機能 — 柔軟さのbitFlyer vs 手軽さのCoincheck
どちらの取引所にも仮想通貨の自動積立サービスがあります。時間をかけて少しずつ買い増していく「ドルコスト平均法」を手軽に実践できる機能です。
| 項目 | bitFlyer(かんたん積立) | Coincheck(Coincheckつみたて) |
|---|---|---|
| 最低金額 | 1円〜 | 月1万円〜 |
| 積立頻度 | 毎日 / 毎週 / 月1回 / 月2回 | 毎日 / 毎月 |
| 対応銘柄 | 31種類 | 36種類 |
| 入金方式 | 取引所残高から自動購入 | 銀行口座から自動引き落とし |
bitFlyerは1円から積立可能で、頻度の選択肢も4パターンと多い。「まずは月500円くらいで試してみたい」という人にぴったりです。
Coincheckは最低月1万円からですが、銀行口座からの自動引き落としに対応しているのが最大の強み。一度設定すれば、取引所にログインしなくても積立が続きます。
少額で柔軟に試したいならbitFlyer、完全放置で自動化したいならCoincheckが向いています。
積立投資のメリットとデメリットを詳しく知りたい方はこちらも読んでみてください。

入出金の使い勝手は銀行との相性で変わる
見落としがちですが、日本円の入出金手数料は使っている銀行によってかなり変わります。
bitFlyerは住信SBIネット銀行からの入金が無料。出金も三井住友銀行なら220〜440円で済みます。逆に、それ以外の銀行だと入金330円・出金550〜770円とやや高め。
Coincheckは銀行振込での入金手数料が一律無料(振込手数料は銀行側の負担)。出金も一律407円でシンプルです。銀行を問わず同じ条件なので、わかりやすさではCoincheckに軍配が上がります。
- 住信SBIネット銀行ユーザー → bitFlyerが入金無料で有利
- 三井住友銀行ユーザー → bitFlyerが出金安い(220円〜)
- 上記以外の銀行ユーザー → Coincheckの方がシンプルで安い
「で、結局どっちがいいの?」に答える
ここまで比較してきた内容を踏まえて、タイプ別にどちらを選ぶべきかを整理します。
bitFlyerが向いている人
bitFlyerは「安心感」と「柔軟さ」を重視する人にフィットする取引所です。具体的には、以下のような人に向いています。
- ビットコインを中心に取引したい人(取引量9年連続国内No.1)
- セキュリティ実績を最も重視する人(創業以来ハッキングゼロ)
- 少額(1円〜)から積立を始めてみたい人
- 住信SBIネット銀行を使っている人(入金無料)
Coincheckが向いている人
- 仮想通貨が初めてで、操作に不安がある人(アプリのわかりやすさNo.1)
- 取引所でBTCを手数料無料で売買したい人
- 銀行口座からの完全自動積立をしたい人
- いろんなアルトコインも触ってみたい人
そもそも自分に仮想通貨が向いているのか気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。

迷ったら両方開設でいい。僕もそうしている
ここまで読んで「やっぱり決められない」と思った人もいるかもしれません。
でも、安心してください。口座開設はどちらも無料で、維持費もゼロ。両方開設してしまうのが実は一番合理的です。
なふと僕も結局両方使っています。積立はbitFlyer、現物の売買はCoincheckの取引所、みたいに使い分けていますね。
実際、仮想通貨に慣れてくると「この機能はこっちの方が使いやすい」と場面ごとに得意・不得意がわかってきます。最初から1つに絞る必要はありません。
大事なのは、「どっちにしよう」と悩み続けて始められないことのほうがもったいないということ。両方開設して、触ってみてから自分に合う方をメインにすればいい。それが一番失敗しない選び方です。
よくある質問
まとめ
bitFlyerとCoincheckを比較してきましたが、どちらも金融庁に登録された信頼性の高い取引所であり、「絶対的な優劣」はありません。
- bitFlyerはBTC取引量国内No.1、セキュリティ実績、1円からの積立が強み
- Coincheckはアプリの使いやすさ、BTC取引所手数料無料、自動引き落とし積立が強み
- 手数料は使う銀行やサービスによって有利な方が変わる
- セキュリティはどちらも現在は万全な体制
- 迷ったら両方開設して使い分けるのが一番合理的
大事なのは「どっちが完璧か」を探し続けることではなく、まず始めてみること。どちらを選んでも、大きな失敗にはなりません。
両方とも口座開設は無料なので、まずは気になった方から開設して、仮想通貨の世界に一歩踏み出してみてください。

