ビットバンク(bitbank)は、国内の仮想通貨取引所の中でもかなり評判が良い部類に入ります。
オリコン顧客満足度ランキングで2年連続総合1位。セキュリティの第三者評価でも国内No.1。アルトコインの取引量は国内トップ——。数字だけ見ると、文句のつけどころがありません。
でも、実際に使ってみると「ここはちょっと…」と感じるポイントもあります。ビットコインの送金手数料は高いし、日本円の出金にも手数料がかかる。レバレッジ取引もかなり限定的です。
この記事では、ビットバンクのメリット5つ・デメリット4つを正直にまとめた上で、「結局、自分に合っているのかどうか」を判断できるように整理します。
ビットバンクはどんな取引所か
まずは基本情報を確認しておきましょう。ビットバンクは2014年に設立された日本の仮想通貨取引所で、金融庁に登録済み(関東財務局長 第00004号)。情報セキュリティの国際規格であるISMS(ISO/IEC 27001:2013)の認証も取得しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | ビットバンク株式会社 |
| 設立 | 2014年5月 |
| 金融庁登録 | 関東財務局長 第00004号 |
| 取扱銘柄 | 44種類(2026年3月時点) |
| 取引手数料(メイカー) | -0.02%(※BTC/JPYは0%に改定) |
| 取引手数料(テイカー) | 0.12%(※BTC/JPYは0.1%に改定) |
| 日本円入金 | 無料(振込手数料はユーザー負担) |
| 日本円出金 | 550円(3万円未満)/ 770円(3万円以上) |
| BTC送金手数料 | 0.0006BTC(約6,100円) |
| セキュリティ | 国内No.1評価 / ハッキング被害ゼロ |
| レンディング | 年利最大5%(全44銘柄対応) |
最大の特徴は、取扱銘柄のすべてが「板取引(取引所形式)」に対応している点です。これがビットバンクの評判が高い最大の理由とも言えます。
ビットバンクのメリット5つ
ビットバンクが高い評価を受けている理由を、具体的に5つ紹介します。特に「コスト」と「セキュリティ」に強みが集中しています。
アルトコイン44銘柄すべてが「板取引」に対応している
仮想通貨の買い方には「販売所」と「取引所(板取引)」の2つがあります。この違いを理解しているかどうかで、取引コストが大きく変わります。
販売所は操作がシンプルですが、売値と買値の差(スプレッド)が実質的な手数料として2〜4%ほど上乗せされます。一方、板取引はユーザー同士が直接取引する方式で、スプレッドが極めて小さく、手数料も格安です。
コインチェックやbitFlyerでは、ビットコインは板取引に対応していても、アルトコインは販売所でしか買えないというケースが少なくありません。ビットバンクは44銘柄すべてが板取引に対応しているため、どの通貨でもコストを抑えた取引ができます。
「アルトコインを安く買いたい」——この一点において、ビットバンクは国内最強クラスの取引所です。
メイカー手数料がマイナス——取引するほど報酬がもらえる
ビットバンクの取引所形式では、指値注文(メイカー)の手数料が-0.02%に設定されています。つまり、指値注文で約定するたびに、取引金額の0.02%が報酬として受け取れるのです。
他社との比較を見てみましょう。
| 取引所 | メイカー手数料 | テイカー手数料 |
|---|---|---|
| ビットバンク | -0.02%(BTC/JPYは0%) | 0.12%(BTC/JPYは0.1%) |
| コインチェック | 無料 | 無料 |
| bitFlyer | 0.01〜0.15% | 0.01〜0.15% |
| GMOコイン | -0.01% | 0.05% |
なふとコインチェックは「取引手数料無料」と表示していますが、それは板取引できるBTCなど一部だけ。アルトコインは販売所形式しかないので、スプレッドで実質数%取られます。表面上の「無料」だけで比較すると判断を誤ります。
セキュリティ国内No.1の評価とハッキング被害ゼロの実績
仮想通貨取引所にとってセキュリティは生命線です。ビットバンクは第三者機関による評価でセキュリティ国内No.1を獲得し、創業以来一度もハッキング被害を受けていません。
- マルチシグ対応のコールドウォレットで大部分の資産をオフライン管理
- ホットウォレットには分散型鍵管理システムを採用
- ISMS(ISO/IEC 27001:2013)国際規格の認証済み
- 金融庁登録+JVCEA会員として自主規制ルールを遵守
なふとセキュリティは「事故が起きてから後悔する」タイプの要素です。取引所を選ぶとき、手数料の安さばかりに目が行きがちですが、セキュリティ体制の堅さは本来最も重視すべきポイントだと思っています。
TradingView搭載の高機能チャートが無料で使える
ビットバンクの取引画面には、世界的に利用されているチャートツールTradingViewが標準搭載されています。60種類以上のテクニカル指標を使ったチャート分析が、PCでもスマホアプリでも追加料金なしで利用可能です。
移動平均線、MACD、RSI、ボリンジャーバンドといった主要指標はもちろん、描画ツールも充実しています。テクニカル分析を重視する中〜上級者にとっては、かなり魅力的な環境です。
「チャート分析しながら板取引で安く買う」という組み合わせは、国内取引所の中ではビットバンクでしかできない体験です。
「貸して増やす」レンディングで年利最大5%
ビットバンクには、保有している仮想通貨を貸し出して利息を得る「貸して増やす(レンディング)」サービスがあります。取扱い全44銘柄が対象で、年利は最大5%。貸出期間は1年間です。
長期保有する予定の仮想通貨をただウォレットに寝かせておくよりも、レンディングに回した方が効率的に運用できます。
ビットバンクのデメリット4つ
メリットだけでは判断材料になりません。ビットバンクの「正直ここは微妙」というポイントも、包み隠さずまとめます。
ビットコインの送金手数料が高い
ビットバンクからビットコインを外部ウォレットや他の取引所に送金する場合、手数料は0.0006BTCかかります。2026年3月時点のBTC価格で換算すると約6,100円です。
他社と比較すると、この高さは目立ちます。
| 取引所 | BTC送金手数料 | 日本円出金手数料 |
|---|---|---|
| ビットバンク | 0.0006BTC(約6,100円) | 550〜770円 |
| GMOコイン | 無料 | 無料 |
| SBI VCトレード | 無料 | 無料 |
| コインチェック | 0.0005BTC(約5,100円) | 407円 |
| bitFlyer | 0.0004BTC(約4,100円) | 220〜770円 |
なふとGMOコインやSBI VCトレードがBTC送金手数料「無料」なのと比べると、正直かなり痛い。ビットコインを頻繁に外部送金する人にとっては、これだけで別の取引所を選ぶ理由になり得ます。
SBI VCトレードの詳しいレビューはこちらでまとめています。

日本円の出金にも手数料がかかる
ビットバンクから日本円を銀行口座に出金する場合、3万円未満なら550円、3万円以上なら770円の手数料がかかります。
GMOコインやSBI VCトレードでは出金手数料が無料であることを考えると、ここもマイナスポイントです。頻繁に利確して日本円に換金する使い方をする人には、地味に効いてくるコストです。
なお、日本円の入金(銀行振込)は無料です。振込手数料自体はユーザー負担ですが、ビットバンク側の手数料はかかりません。
レバレッジ取引はBTC・ETH・XRPの3銘柄だけ
ビットバンクは2024年11月に信用取引(レバレッジ取引)サービスを開始しましたが、対応銘柄はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)の3銘柄のみ。レバレッジ倍率も最大2倍と控えめです。
アルトコインでレバレッジ取引をしたい人や、より高い倍率でトレードしたい人には物足りないでしょう。そもそもビットバンクの強みは現物の板取引なので、レバレッジ目的で選ぶ取引所ではありません。
レンディングの解約手数料が5%と重い
メリットで紹介したレンディング(貸して増やす)ですが、途中解約すると貸出数量の5%が手数料として差し引かれます。年利最大5%で運用しているのに、途中で解約したら報酬以上の手数料を取られる可能性があるわけです。
さらに、貸出期間中は仮想通貨の売却ができません。つまり、暴落が来ても「逃げられない」リスクを背負うことになります。
なふとレンディングは「なくなっても困らない余剰資産」だけを回すのが鉄則です。生活資金や近々売るかもしれない分を貸し出すのは絶対にやめた方がいい。暴落時に売れない恐怖は、想像以上にストレスになります。
ビットバンクと他社の手数料を比較する
ここまでメリットとデメリットを個別に見てきましたが、結局「他と比べてどうなのか」が最も気になるところだと思います。国内主要5社の手数料を一覧で比較してみましょう。
国内4社の手数料比較表
| 項目 | ビットバンク | コインチェック | bitFlyer | GMOコイン | SBI VCトレード |
|---|---|---|---|---|---|
| 取引手数料(メイカー) | -0.02% | 無料 | 0.01〜0.15% | -0.01% | -0.01% |
| 取引手数料(テイカー) | 0.12% | 無料 | 0.01〜0.15% | 0.05% | 0.05% |
| BTC送金手数料 | 0.0006BTC | 0.0005BTC | 0.0004BTC | 無料 | 無料 |
| 日本円出金 | 550〜770円 | 407円 | 220〜770円 | 無料 | 無料 |
| 取扱銘柄数 | 44 | 31 | 37 | 28 | 24 |
| アルトコイン板取引 | 全銘柄対応 | 一部のみ | 一部のみ | 全銘柄対応 | 全銘柄対応 |
※2026年3月時点の情報に基づきます。取扱銘柄数や手数料は変更される場合があります。
結局どの取引所が一番「安い」のか
この問いに対する答えは、何を重視するかによって変わります。
- アルトコインを板取引で安く買いたい → ビットバンクが最強。銘柄数44でメイカー-0.02%は国内最高水準
- BTC送金コストや出金手数料を抑えたい → GMOコインかSBI VCトレードが送金・出金ともに無料
- 初心者でシンプルに使いたい → コインチェックがUIの分かりやすさでリード
- バランス良く全部ほしい → GMOコインが手数料・銘柄・機能のバランスが良い
「この取引所が全てにおいて最強」という正解は存在しません。自分の使い方に合った取引所を選ぶ——あるいは複数を使い分けるのがベストです。
bitFlyerとコインチェックの詳しい比較はこちらの記事でまとめています。

ビットバンクが向いている人・向いていない人
ここまでの情報を総合して、ビットバンクが合う人・合わない人を整理します。
ビットバンクは万人向けの取引所ではありません。その代わり、「アルトコインの板取引」という明確な強みを持っています。
なふと個人的には「メインの取引所」として使うというより、「アルトコインを安く仕込みたいときにだけ使う」というサブ的な使い方がしっくりきます。BTCの送金や日本円の出金はGMOコインなど他社でやった方が合理的。
初心者の方は、まずUIがシンプルなコインチェックで口座を開設し、慣れてきたらビットバンクを追加で開設するのがおすすめです。

よくある質問
仮想通貨の積立投資についてはこちらでメリット・デメリットを詳しくまとめています。

まとめ
ビットバンクは、国内の仮想通貨取引所の中でも突出した強みを持つ取引所です。ただし、万能ではありません。
- 全44銘柄が板取引対応。アルトコインの取引コストは国内最安クラス
- メイカー手数料-0.02%で、取引するほど報酬がもらえる
- セキュリティ国内No.1評価+ハッキング被害ゼロの実績
- TradingView搭載で高機能チャート分析が無料
- 一方で、BTC送金手数料(約6,100円)と日本円出金(550〜770円)は高い
- レバレッジは3銘柄、最大2倍と限定的
- レンディングは年利最大5%だが、途中解約手数料5%と売却不可のリスクあり
「アルトコインを板取引で安く買いたい人」にとっては国内最強クラス。それ以外の用途では、GMOコインやSBI VCトレードに分がある場面もある。
ビットバンクは「これ1つで全部OK」の取引所ではなく、「アルトコイン購入に最強の一手」として使い分けるのがベストな選択肢です。

