コインチェックで買った仮想通貨を、MetaMaskやGMOコインなど外部に移したい場面は意外と多いものです。DeFiを使いたい、別の取引所で特定の銘柄を買いたい、ハードウェアウォレットに移して安全に保管したい。理由はさまざまですが、やることは同じです。
「送金」と聞くと難しそうに感じますが、操作自体は5分もかかりません。怖いのは正しい手順を知らないまま操作することです。特にアドレスやネットワークを間違えると、送った仮想通貨が消えて戻ってきません。
この記事では、コインチェックからの送金手順をスマホとPCの両方で解説します。送金手数料の一覧と、送金できない場合の対処法もまとめました。
送金する前に確認しておくこと
送金操作に入る前に、2つだけ確認しておいてください。この2つを怠ると、仮想通貨を失うリスクがあります。
送金先のアドレスとネットワークを正確に把握する
送金するには、送金先の「入金用アドレス」が必要です。MetaMaskならMetaMaskのアドレス、GMOコインならGMOコインの入金アドレスを事前にコピーしておいてください。
アドレスと同じくらい重要なのが「ネットワーク」の確認です。たとえばETH(イーサリアム)を送る場合、ERC-20ネットワークで統一する必要があります。送金元と送金先でネットワークが異なると、送った仮想通貨は届きません。
初回は少額でテスト送金する
初めての送金先にいきなり全額を送るのは危険です。まず最低限の金額でテスト送金して、問題なく着金することを確認してから本送金してください。
なふと手数料が2回分かかりますが、アドレス間違いで全額を失うリスクと比べれば安い保険です。初回は必ずテスト送金してください。これだけは省略しないでほしいです。
スマホアプリで送金する手順
コインチェックのスマホアプリから送金する手順を解説します。初回は宛先登録が必要なので、まずそこから始めます。
宛先を新規登録する(初回のみ)
コインチェックでは、送金先のアドレスを事前に「宛先」として登録する仕組みになっています。初回だけこの登録作業が必要です。
コインチェックのアプリを開き、画面下部の「ウォレット」をタップします。送金したい通貨(BTC、ETH、XRPなど)を選択してください。
「送金」ボタンをタップし、「宛先を追加/編集」を選びます。続けて「新規追加」をタップしてください。
宛先名は「MetaMask」「GMOコイン」など自分がわかる名前を自由につけられます。アドレスは送金先からコピーしたものを貼り付けてください。手入力は絶対にしないこと。ネットワークも送金先と一致するものを選びます。
登録を進めると、SMSで6桁の認証コードが届きます。このコードを入力すれば宛先の登録は完了です。次回以降は登録済みの宛先を選ぶだけで送金できます。
なふと宛先の名前は何でもOKです。「MetaMask ETH用」「GMOコイン メイン」など、後から見てもわかるように付けておくと管理が楽になります。
登録した宛先に送金する
送金画面で、先ほど登録した宛先を選択します。アドレスの先頭と末尾の数文字が表示されるので、正しい宛先か確認してください。
送金したい金額を入力します。画面には送金手数料を差し引いた後の残高が表示されるので、残高不足にならないか確認してください。
確認画面で宛先アドレスと送金額を最終チェックします。問題なければ二段階認証コードを入力して送金を実行してください。送金後、ステータスが「送金中」→「完了」に変わるまで待ちます。
送金にかかる時間は通貨によって異なります。BTCは10分〜1時間程度、XRPは数秒〜数分で届くのが一般的です。ネットワークが混雑している場合は、BTCで数時間かかることもあります。
PCブラウザで送金する手順
PCブラウザからの送金手順も紹介します。操作の流れはスマホとほぼ同じです。
PCでの操作手順
PCのブラウザ(Chrome、Safariなど)でCoincheckの公式サイトにアクセスし、ログインします。
ログイン後、画面左のメニューから「暗号資産の送金」を選択します。送金する通貨を選んでください。
登録済みの宛先を選択します(未登録の場合は「宛先を追加/編集」から新規登録)。送金額を入力し、確認画面で内容をチェックしたら、二段階認証コードを入力して送金を実行してください。
スマホとPCで操作の流れはほとんど変わりません。宛先の登録情報はスマホとPCで共有されるため、スマホで登録した宛先をPCから使うこともできます。
送金手数料はいくらかかるか
コインチェックの送金手数料は通貨ごとに異なります。大きく分けて、固定制の通貨と変動制の通貨があります。
主要コインの送金手数料一覧
| 通貨 | 送金手数料 | 方式 | 日本円の目安 |
|---|---|---|---|
| BTC(ビットコイン) | ネットワーク手数料 | 変動制 | 約3,000〜5,000円 |
| ETH(イーサリアム) | ガス代 | 変動制 | 約500〜3,000円 |
| XRP(リップル) | 0.15 XRP | 固定 | 約10〜20円 |
| Coincheckユーザー間 | 無料 | — | 0円 |
※日本円の目安は執筆時点のレートに基づく概算です。手数料は仮想通貨建てで請求されるため、実際の金額はレートによって変動します。
BTCとETHは変動制のため、ネットワークが混雑している時間帯は手数料が跳ね上がります。急ぎでなければ、ネットワークが空いている時間帯(日本時間の早朝など)を狙うとコストを抑えられます。
送金手数料を節約するならXRPで送る
BTCやETHをそのまま送金すると、1回あたり数千円の手数料がかかります。これを大幅に抑える方法があります。
送りたい仮想通貨がBTCやETHであっても、一度XRPに交換してからXRPで送金し、送金先でXRPを元の通貨に交換するという方法です。XRPの送金手数料は0.15XRP(約10〜20円)なので、BTCの数千円と比べて99%以上のコストカットになります。
送金手数料を抑えたいなら、XRPに変換してから送金するのが最も安い方法です。BTCやETHをそのまま送ると数千円の手数料がかかりますが、XRPなら数十円で済みます。
なふとただし、XRPに変換する際と送金先で元の通貨に戻す際に、それぞれ販売所のスプレッドがかかります。少額の送金なら差額は気にならないレベルですが、まとまった金額を送る場合は直接送った方がトータルコストが安くなることもあります。
送金できない場合の対処法
送金でつまずく場面は大体決まっています。「送金ボタンが押せない」「送金したのに反映されない」という場合、次のどれかが原因であることがほとんどです。
残高が「送金額+手数料」を下回っている
最もよくある原因です。たとえばBTCを0.1BTC送りたいとき、残高が0.1BTCぴったりだと手数料分が足りずエラーになります。送金画面で「送金可能残高」を確認してから金額を入力してください。
ネットワークが送金先と一致していない
ETHやUSDTなど複数のネットワークに対応している通貨で起きやすいトラブルです。送金元でERC-20を選んでいるのに、送金先がTRC-20ネットワークで入金受付している、というケースです。送金先の入金画面に表示されているネットワークと、Coincheckで選択したネットワークが一致しているか必ず確認してください。
本人確認(KYC)が完了していない
Coincheckでは本人確認が完了していないと、送金機能に制限がかかります。アプリのアカウント画面で本人確認の状況を確認し、未完了なら審査を完了させてください。審査通過後に送金が解除されます。
二段階認証コードが無効になっている
二段階認証アプリ(Google AuthenticatorやAuthyなど)が生成するコードは30秒ごとに変わります。端末の時刻がずれていると、コードが合わずエラーになります。スマホの設定から「日時を自動設定」をオンにして時刻を同期してください。
Coincheckのメンテナンス中
定期メンテナンス中は送金を含む一部機能が停止します。送金できない場合は、Coincheckの公式サイトやXアカウントでメンテナンス情報を確認してください。
送金が反映されない場合(「送金中」のまま動かない)
送金は実行できたが、送金先になかなか届かない場合はネットワークの混雑が原因です。BTCはネットワーク混雑時に数時間〜半日かかることがあります。XRPは通常数秒〜数分で届きますが、送金先の取引所側の処理に時間がかかる場合もあります。
アドレスとネットワークが正しければ基本的には待てば届きます。1日以上経っても反映されない場合は、Coincheckのサポートに問い合わせてください。
コインチェックへの入金方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

よくある質問
まとめ
- コインチェックからの送金はスマホアプリ・PCブラウザの両方から可能
- 初回は宛先登録(SMS認証)が必要。登録後は宛先を選ぶだけで送金できる
- 送金手数料はBTCで約3,000〜5,000円、ETHは変動、XRPは約10〜20円
- 手数料を節約するには、XRPに変換してから送金するのが最も安い
- アドレスとネットワークの確認は必須。初回は必ず少額でテスト送金する
送金の操作自体はシンプルで、慣れれば数分で終わります。一番大切なのは「アドレスとネットワークを絶対に間違えない」こと。この1点さえ守れば、送金で失敗することはほぼありません。初回のテスト送金だけは面倒でも省略せず、安心してから本送金に進んでください。

