ビットフライヤーの手数料を他社4社と徹底比較。出金770円は高すぎるのか?

「ビットフライヤーの手数料って高くない?」「他の取引所の方が安いんじゃ…」

ビットフライヤー(bitFlyer)はセキュリティの高さと知名度で人気ですが、手数料に関しては「高い」というイメージが根強い。実際、それは半分正解で半分誤解です。

販売所を使えば確かに高い。でも取引所(Lightning)を使えば、手数料は一気に下がります。ただし、出金手数料とBTC送金手数料は他社に比べて明確に割高。この記事では、bitFlyerの手数料を項目ごとに分解し、GMOコインやSBI VCトレードなど4社と徹底比較した上で、今日から使える5つの節約術を紹介します。

目次

ビットフライヤーの手数料は「何が」高いのか?3つに分けて整理する

「手数料が高い」と一口に言っても、実際にはいくつかの種類があります。ビットフライヤーの手数料を正確に理解するには、販売所のスプレッド・取引所の手数料・入出金手数料の3つに分けて考える必要があります。

販売所のスプレッドが全ての元凶

ビットフライヤーの販売所には「手数料無料」と表記されています。しかしこれは大きな罠です。販売所にはスプレッド(買値と売値の差)があり、これが実質的なコストになっています。

ビットフライヤーの販売所スプレッドは、ビットコインで約5.5〜6.3%。つまり10万円分のBTCを買った瞬間に、約6,000円の含み損が発生します。「手数料無料」なのに6,000円取られているのと同じです。

購入金額 販売所(スプレッド6%) 取引所(手数料0.15%) 差額
1万円 約600円 15円 585円
10万円 約6,000円 150円 5,850円
50万円 約30,000円 750円 29,250円

ただし、これはbitFlyer固有の問題ではありません。販売所のスプレッドはどの取引所でも発生します。Coincheckでも、GMOコインでも、販売所を使えばスプレッドがかかる。「bitFlyerの手数料が高い」のではなく、「販売所を使うと高い」のが正確な表現です。

取引所(Lightning)を使えば手数料は激変する

ビットフライヤーには「bitFlyer Lightning」という取引所形式の取引画面があります。こちらはユーザー同士が直接売買する板取引方式で、スプレッドではなく取引手数料のみが発生します。

直近30日の取引量 手数料率
10万円未満 0.15%
10万円〜20万円 0.14%
20万円〜50万円 0.13%
50万円〜100万円 0.12%
100万円〜200万円 0.11%
5億円以上 0.01%

10万円の取引なら手数料はたったの150円。販売所を使った場合の6,000円とは40倍の差です。Lightningはスマホアプリからも利用できるので、特に難しい操作は必要ありません。

出金770円は業界ワースト級

ここからがbitFlyerの本当に弱い部分です。日本円の出金手数料は以下の通り。

出金先 3万円未満 3万円以上
三井住友銀行 220円 440円
それ以外の銀行 550円 770円

三井住友銀行以外の口座に3万円以上出金すると770円。GMOコインやSBI VCトレードが出金手数料無料であることを考えると、これは明確に割高です。

出金手数料はbitFlyerの最大の弱点です。毎月こまめに出金する人にとっては、年間で数千円〜1万円以上の差になります。

入金に関しては、住信SBIネット銀行からのクイック入金が無料です。それ以外の銀行からのクイック入金・コンビニ入金は330円/回かかります。

なふと

「手数料が高い」の正体を整理すると、販売所のスプレッドと出金手数料がダブルパンチ。取引所(Lightning)を使っている人にとっては「スプレッドは関係ない」ので、実際に気になるのは出金と送金の部分ですね。

他社4社と手数料を徹底比較

bitFlyerの手数料が高いか安いかは、他社と比較しないとわかりません。GMOコイン・SBI VCトレード・Coincheck・bitbankの4社と、主要な手数料項目を一覧で比較します。

項目 bitFlyer GMOコイン SBI VC Coincheck bitbank
取引所手数料 0.01〜0.15% Maker -0.01% / Taker 0.05% Maker -0.01% / Taker 無料 Maker 0〜0.15% / Taker 0〜0.20% Maker -0.02% / Taker 0.12%
日本円入金 住信SBI無料 / 他330円 無料 無料 銀行振込無料 / コンビニ770円 無料
日本円出金 220〜770円 無料 無料 407円 550〜770円
BTC送金 0.0004 BTC 無料 無料 0.0005 BTC〜 0.0006 BTC
なふと

正直に言います。手数料だけで見ると、GMOコインかSBI VCトレードが最強です。入出金無料、送金無料。bitFlyerがこの2社に手数料で勝てる項目はほぼありません。

bitFlyerの取引所手数料自体は業界平均レベルですが、入出金と送金で大きな差があります。GMOコインとSBI VCトレードの手数料の詳細は以下の記事でもまとめています。

仮想通貨の送金手数料も比較する

他の取引所やウォレットに仮想通貨を移す際の送金手数料も、bitFlyerの弱点の一つです。

ビットコインの送金手数料は0.0004 BTC。BTC価格が1,500万円なら約6,000円です。GMOコインやSBI VCトレードが無料であることを考えると、かなり痛い出費です。

ただし、bitFlyerにも抜け道があります。XRP(リップル)・XLM(ステラ)・MONA(モナコイン)の送金手数料は無料です。他の取引所に資金を移したい場合は、BTCではなくXRPに換えてから送金し、到着先でBTCに交換するのがコストを抑えるテクニックです。

ビットフライヤーの手数料を安くする5つの節約術

bitFlyerの手数料構造を理解したところで、具体的な節約方法を5つ紹介します。全て実践すれば、年間の手数料負担は大幅に減らせます。

① 販売所を使わない

最も効果が大きいのがこれです。販売所のスプレッド(5.5〜6.3%)は手数料全体の中で圧倒的に大きいコスト。Lightning(取引所)を使うだけで、このコストがほぼゼロになります。

「Lightningは難しそう」と思われがちですが、スマホアプリからでも利用可能です。画面下部の「Lightning」タブを選ぶだけで取引所形式の売買ができます。

② 入金は住信SBIネット銀行を使う

bitFlyerへの入金は、住信SBIネット銀行からのクイック入金なら手数料無料です。他の銀行からのクイック入金やコンビニ入金だと330円かかるので、月に数回入金するだけで差額が積み上がります。

住信SBIネット銀行はスマホアプリで口座開設が完結するので、まだ持っていない方はbitFlyer用に開設しておくのがおすすめです。

③ 出金先は三井住友銀行にする

出金先を三井住友銀行にするだけで、手数料が大幅に変わります。

他行宛 550〜770円に対して、三井住友銀行なら 220〜440円。差額は最大330円です。年に12回出金すると、銀行の違いだけで約4,000円のコスト差が生まれます。

④ 出金はまとめて回数を減らす

出金手数料は1回ごとに発生します。毎週出金すれば月4回分の手数料がかかりますが、月1回にまとめれば4分の1で済みます。

3万円以上で出金する方が1回あたりの手数料率は下がるので、月に1回、3万円以上でまとめて出金するのが最も効率的です。

⑤ 送金はBTCではなくXRP/XLMを使う

BTC送金だと0.0004 BTC(約6,000円)の手数料がかかりますが、XRP・XLM・MONAの送金手数料は無料です。

他の取引所や海外取引所に資産を移したい場合は、BTCをXRPに交換→XRPを送金→到着先でBTCに交換、という手順で送金コストをゼロにできます。少し手間はかかりますが、6,000円の節約効果は大きいです。

なふと

5つ全部やらなくても大丈夫です。①の「販売所を使わない」だけ実践するだけで、手数料コストは劇的に変わります。まずはここから試してみてください。

それでもbitFlyerを使うメリットはあるのか?

手数料だけ見れば、GMOコインやSBI VCトレードの方が有利です。それでもbitFlyerを使い続ける人が多いのには理由があります。

創業以来ハッキングゼロのセキュリティ実績

bitFlyerは2014年の創業以来、一度もハッキング被害を受けていません。顧客資産のコールドウォレット管理、マルチシグ認証、定期的なセキュリティ監査を徹底しています。

2018年にはCoincheckで580億円のNEM流出事件がありました。手数料が安くても資産を失うリスクがあれば意味がない。セキュリティに投資している分が手数料に反映されているとも見ることができます。

積立は1円から始められる(他社は最低500円〜)

bitFlyerの「かんたん積立」は最低1円から設定可能。頻度も毎日・毎週・月2回・月1回の4パターンから選べます。Coincheckの積立は最低300円、GMOコインは最低500円なので、超少額でまず試してみたい初心者にはbitFlyerが最も柔軟です。

Brave連携でBATが自動入金

日本でBrave RewardsのBAT(ブラウザ広告報酬)を受け取れるのはbitFlyerだけです。Braveブラウザを使ってネットサーフィンするだけでBATが貯まり、毎月自動でbitFlyerに入金されます。

手数料面では他社に劣るbitFlyerですが、セキュリティ実績・1円積立・Brave連携という「手数料では測れない価値」があります。手数料だけで取引所を選ぶのは、保険料だけで保険を選ぶのと同じくらい危険です。

よくある質問

ビットフライヤーの手数料は無料じゃないの?

販売所は「取引手数料無料」ですが、スプレッド(買値と売値の差)が5.5〜6.3%発生します。これが実質的な手数料です。取引所(Lightning)を使えば手数料は0.01〜0.15%で済みます。

販売所と取引所の違いは?

販売所はbitFlyerを相手に直接売買する形式で、操作は簡単ですがスプレッドが大きいです。取引所(Lightning)はユーザー同士で売買する板取引で、手数料が安い代わりに注文操作が必要です。

出金手数料を0円にする方法はある?

bitFlyerでは出金手数料を無料にする方法はありません。最安でも三井住友銀行宛の220円が下限です。出金手数料を完全無料にしたい場合は、GMOコインかSBI VCトレードを検討してください。

bitFlyerから乗り換えるべき?

手数料を最優先にするなら、GMOコインやSBI VCトレードへの移行は合理的な選択です。ただし、bitFlyerのセキュリティ実績や積立機能、Brave連携を重視するなら、無理に乗り換える必要はありません。目的に応じて複数の取引所を使い分けるのがベストです。

送金手数料が高いのにbitFlyerを使う人がいるのはなぜ?

セキュリティの信頼性、1円から始められる積立の柔軟さ、Brave連携の独占対応など、手数料以外の強みが多いためです。また、XRPやXLMを使えば送金手数料は無料にできるので、実際にはBTC送金の高さを回避して使っている人も多いです。

まとめ

ビットフライヤーの手数料は「全てが高い」わけではなく、高い部分と普通の部分がはっきり分かれています。

  • 販売所のスプレッド(5.5〜6.3%)が最大の罠。取引所(Lightning)を使えば0.15%以下
  • 出金手数料は最大770円で業界ワースト級。GMOコイン・SBI VCは無料
  • BTC送金も0.0004 BTC(約6,000円)と高い。ただしXRP/XLM送金は無料
  • 節約術5つの中で最も効果が大きいのは「販売所を使わない」こと
  • 手数料以外のメリット(セキュリティ・1円積立・Brave連携)も考慮して総合判断を

「手数料が高い」と感じたら、まず販売所を使っていないか確認してください。Lightningに切り替えるだけで、取引コストは40分の1になります。それでも出金手数料が気になるなら、GMOコインとの併用を検討する。手数料は「知識で減らせるコスト」です。

なふと

「手数料が高い」で乗り換えを考える前に、まず取引所(Lightning)を使ってみてください。それだけで世界が変わります。それでも満足できなければ、GMOコインとの併用がおすすめです。

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