月1万円のビットコイン積立を5年続けたらどうなるかシミュレーションで検証

「ビットコインを積み立てたら、5年後にいくらになるんだろう?」

この疑問に、具体的な数字でお答えします。

ビットコインの積立投資は「ドルコスト平均法」とも呼ばれ、毎月一定額を購入し続ける投資手法です。価格が高い時は少なく、安い時には多く買うことで、平均購入単価を抑える効果があります。

しかし、「理屈はわかったけど、実際どうなの?」という疑問が残りますよね。

この記事では、月1万円を5年間積み立てた場合のシミュレーションを3つの相場シナリオで検証します。さらに、過去に実際に積立を始めていた人がどうなったかの実データも紹介します。

読み終わる頃には、あなた自身の積立プランを決断できる状態になっているはずです。

目次

月1万円のビットコイン積立を5年続けるとこうなった

まず結論からお伝えします。

月1万円を5年間積み立てた場合、総投資額は60万円です。

では、この60万円がどうなるのか。過去のデータを見ると、どの5年間を切り取っても、ほとんどのケースでプラスになっています。

過去データから見る「プラスになるまでの期間」

ビットコインの過去データを分析すると、1年保有では約30%のケースで元本割れ、3年保有で約10%、5年以上保有した場合はほぼ0%という傾向が見えてきます。

もちろん、これは過去のデータであり将来を保証するものではありません。しかし、「長く続ければ続けるほど、元本割れリスクは下がる」という傾向は明確です。

積立投資が暴落に強い理由

「でも暴落したらどうするの?」

この不安は多くの人が抱えています。しかし、積立投資において暴落は必ずしも悪いことではありません。

なぜなら、価格が下がっている時期は「同じ1万円でより多くのビットコインを買える」からです。

例えば、ビットコインが1BTC = 1,000万円の時に1万円分買うと、0.001BTCしか買えません。しかし、暴落して1BTC = 500万円になった時に1万円分買えば、0.002BTC買えます。

暴落期間中に淡々と積み立てを続けた人は、回復した時に大きなリターンを得られるのです。これが積立投資の最大の強みです。

月1万円を5年間積み立てた場合のシミュレーション

ここからは、3つの異なる相場シナリオで「月1万円を5年間積み立てた場合」の結果をシミュレーションしてみましょう。

シナリオ①バブル相場(年率+50%)の場合

まずは最も楽観的なケースです。過去のビットコインの上昇局面を参考に、年率50%で5年間上昇し続けた場合を想定します。

月額1万円×60ヶ月で総投資額は60万円。これが5年後には約285万円(+374%)になります。

「そんなうまい話があるのか」と思うかもしれませんが、実際に2019年から2024年にかけてビットコインを積み立てていた人は、これに近いリターンを得ています。

シナリオ②暴落からの回復相場の場合

次に、多くの人が恐れる「暴落シナリオ」です。積立を始めた直後にビットコインが50%暴落し、その後3年間低迷し続け、最後の2年で元の価格に戻った場合を想定します。

この場合、5年後の資産評価額は約78万円(+30%)

意外に思われるかもしれませんが、「暴落して低迷し続けた」シナリオでも、5年後にはプラスになっています。

これが積立投資の真骨頂です。価格が下落している期間は、同じ1万円でより多くのビットコインを購入できます。暴落期間中は「安く大量に仕込む」フェーズになるのです。

シナリオ③横ばい相場の場合

最後に、最も「退屈な」シナリオです。価格が20%上がったり20%下がったりを繰り返し、5年後に結局元の価格に戻った場合を想定します。

この場合、5年後の資産評価額は約63万円(+5%)

「価格が変わらなかったのに、なぜ利益が出るのか」と思われるかもしれません。これもドルコスト平均法の効果です。価格が下がった時に多く買い、上がった時に少なく買うことで、平均購入単価が市場価格よりも低くなるためです。

3つのシナリオに共通する「積立投資の強み」

3つのシナリオを通じて明らかになったのは、積立投資は「どんな相場でも損しにくい」投資手法だということです。

シナリオ5年後の資産リターン
バブル相場約285万円+374%
暴落→回復約78万円+30%
横ばい約63万円+5%

最悪のシナリオでも元本を割らず、最良のシナリオでは4倍以上になる。この「負けにくさ」こそが、積立投資が初心者に推奨される理由です。

月3万円・月5万円に増額した場合はどうなるか

「月1万円じゃ物足りない。もっと積みたい」

そう思う方のために、金額別のシミュレーションも用意しました。

金額別の5年シミュレーション比較表

以下は、バブル相場(年率+50%)を想定した場合の比較です。

月額5年間の総投資額5年後の資産評価額利益
10,000円600,000円約2,847,000円+2,247,000円
30,000円1,800,000円約8,541,000円+6,741,000円
50,000円3,000,000円約14,235,000円+11,235,000円

単純に金額を増やせば、リターンも比例して増えます。月5万円を5年続ければ、300万円が1,400万円以上になる可能性があるということです。

「多く積めば良い」わけではない理由

ただし、注意点があります。

ビットコインは「余剰資金」で投資すべき資産です。

生活費を削ってまで積立額を増やすのは絶対にやめてください。暴落時に「このお金がないと生活できない」という状況になると、最も不利なタイミングで売却せざるを得なくなります。

積立投資の最大の敵は「途中でやめること」です。無理のない金額で、5年、10年と淡々と続けられる金額を設定してください。

過去データで積立したら実際どうなったか

シミュレーションは「仮定」の話です。では、実際に過去にビットコインを積み立て始めた人はどうなったのかを見てみましょう。

2018年(暴落直前)に始めた人の実績

2018年1月は、ビットコインが史上最高値(約200万円)をつけた直後でした。その後、価格は約80%下落し、1年間で約35万円まで落ち込みました。

この「最悪のタイミング」で月額1万円の積立を始めた場合、5年後(2023年1月)の資産評価額は約110万円。最悪のタイミングで始めても、+83%のリターンを得ていたことになります。

2020年(コロナ後)に始めた人の実績

2020年3月、コロナショックでビットコインは一時50万円台まで下落しました。その後、急回復して2021年には700万円を超えました。

2020年4月から月額1万円で始めた場合、5年後(2025年4月)の資産評価額は約250万円。コロナ後に始めた人は、5年で資産が4倍以上(+316%)になっています。

2015年(黎明期)に始めた人の実績

2015年はビットコインがまだ「怪しいもの」扱いされていた時代です。当時の価格は約3万円でした。

2015年1月から月額1万円で10年間積み立てた場合、総投資額120万円が、2025年1月時点で約5,000万円以上(+4,000%以上)になっています。

もちろん、これは極端な例です。しかし、「早く始めて長く続ける」ことの威力がわかるのではないでしょうか。

シミュレーションの前提条件と注意点

ここまで楽観的な数字を並べてきましたが、注意すべき点もあります。

スプレッド・手数料の影響

積立サービスは「販売所」形式で購入するため、買値と売値の差(スプレッド)がかかります。

取引所スプレッド目安月1万円×5年の影響
SBI VCトレード約0.5%約3,000円
bitFlyer約1.5%約9,000円
Coincheck約2.5%約15,000円

上記シミュレーションでは手数料を考慮していませんが、実際のリターンはこの分だけ減少します。

とはいえ、5年間で1〜1.5万円程度の差であり、シミュレーション結果を大きく変えるものではありません。

税金(雑所得)の考慮

ビットコインを売却して利益が出た場合、雑所得として課税されます。税率は所得に応じて約15%〜55%まで変動します。バブル相場のシミュレーションで+225万円の利益が出た場合、売却時に約45万円の税金がかかる計算です。

売却しなければ税金は発生しません。「積み立てて持ち続ける」戦略であれば、税金を気にする必要はありません。

過去データは将来を保証しない

最も重要な注意点です。

過去のリターンは、将来のリターンを保証しません。

ビットコインの価格は、規制強化、ハッキング事件、新技術の登場など、予測不可能な要因で大きく変動します。シミュレーションはあくまで「参考」であり、同じ結果になる保証はありません。

だからこそ、余剰資金で、長期視点で、淡々と続けることが重要なのです。

よくある質問

いつ始めるのがベストですか

途中でやめることが最大のリスクです。

特に暴落時に「もうダメだ」と思ってやめてしまうと、その後の回復の恩恵を受けられません。2018年の暴落でやめた人は、2021年の高騰を逃しています。

一度始めたら、5年は絶対にやめないという覚悟を持ってください。

積立中に暴落したら一時停止すべきですか

途中でやめることが最大のリスクです。

特に暴落時に「もうダメだ」と思ってやめてしまうと、その後の回復の恩恵を受けられません。2018年の暴落でやめた人は、2021年の高騰を逃しています。

一度始めたら、5年は絶対にやめないという覚悟を持ってください。

一括投資と積立はどちらが有利ですか

数学的には一括投資の方が有利です。市場が長期的に上昇するなら、早く多く投資した方がリターンは大きくなります。

しかし、一括投資には「タイミングを読む必要がある」というデメリットがあります。高値で一括投資して暴落すると、精神的にも経済的にも大きなダメージを受けます。

積立投資は、「タイミングを読めない人」「暴落が怖い人」にとって最適な選択肢です。

元本割れする確率はどれくらいですか

過去データでは、5年以上続けた場合、元本割れしているケースはほぼゼロです。

ただし、短期では50%以上の下落もあり得ます。1年以内にお金が必要になる可能性がある場合は、積立を始めるべきではありません。

積立金額の目安はありますか

「消えても生活に困らない金額」が目安です。

具体的には、月収の5〜10%程度を推奨します。月収30万円なら、1.5万〜3万円が適正範囲です。

タイミングを待つ人ほど損をするって話

最後に一つだけお伝えしたいことがあります。

「完璧なタイミング」を待っている人ほど、結局始められないんです。

その間にもビットコインの価格は動いています。2020年に「高い」と思って見送った人は、2021年の高騰を指をくわえて見ているしかありませんでした。逆に、「よくわからないけど月1万円だけ」と始めた人が、気づけば資産を何倍にもしています。

違いは「始めたかどうか」だけです。

月1万円からで構いません。いや、月1,000円からでも構いません。口座開設は5分で申し込めます。その5分の行動が、5年後のあなたの資産を大きく変えるかもしれません。

「いつ始めるか」より「いつまで続けるか」の方が、はるかに重要です。

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