【初心者向け】もし今ビットコインに10万円投資したら?過去の爆上げから学ぶ

『もし今、ビットコインに10万円を投資したらどうなるんだろう?』

ビットコインはニュースやSNSで話題になるたびに、「あのとき買っておけば…」という声とともに注目を集めてきました。“億り人”と呼ばれる人がたくさん生まれ、劇的な値上がりを経験してきた資産です。

とはいえ、初心者にとっては「1BTC=1000万円以上」といった価格帯を見るだけで「高すぎて手が出せない」と感じてしまうもの。でも実際には0.001BTC(数千円〜1万円台)から購入可能で、10万円という金額は「現実的に始められるちょうどいいライン」なんです。

読み終えるころには「10万円でビットコインを買う」というイメージがぐっと明確になり、自分に合った投資のスタートダッシュが切れるはずです。

目次

今10万円でどのくらいのビットコインが買える?

「ビットコインは1枚が数百万円〜数千万円もする」と聞くと、「10万円程度では買えないのでは?」と思う方も多いでしょう。けれど実際には、ビットコインは1BTC未満の小数点単位でも購入できるため、10万円でも十分にスタート可能です。

ここでは2025年の相場をもとに、具体的にどれくらいの量が買えるのかをシミュレーションしてみましょう。

2025年の相場で手に入る量を計算

2025年現在、ビットコインの価格は 1BTC=1700万円前後で推移しています。つまり、10万円で購入できるのはおよそ 0.006BTC。桁数が多くピンと来ないかもしれませんが、「1BTCのうち6千分の1」を持てるイメージです。

なふと

金(ゴールド)を買うときに「金塊を丸ごと」ではなく「数グラム単位」で購入できるのと同じ感覚です。

価格が動いたときのシミュレーション

では、今後価格が動いた場合どうなるでしょうか?

  • ビットコインが 2倍(1BTC=3400万円) → 10万円が 約20万円
  • 5倍(1BTC=8500万円) → 約50万円
  • 10倍(1BTC=1億7000万円) → 約100万円

一方で、下落した場合はこうなります。

  • 半分に下落(1BTC=850万円) → 10万円が5万円
  • 1/4に下落(1BTC=425万円) → 2万5,000円

このように、ビットコインは上昇すれば大きなリターンを得られる一方で、下落すれば資産が大きく減るリスクも抱えています。10万円という金額は、その振れ幅を体験するのにちょうど良い規模だといえるでしょう。

経験値を積むことに意味がある

ここで大切なのは、10万円という金額の位置づけです。生活資金を削って大きく張るのではなく、「最悪ゼロになっても大丈夫」な範囲で試すのが投資の鉄則。たとえ数万円に減ってしまっても致命傷にはならない金額だからこそ、安心して相場の動きを体験できます。

また、少額でも保有するとニュースやチャートへの関心が自然と高まります。「価格が上がった」「下がった」と一喜一憂する体験は、SNSやYoutubeで情報を見ているだけでは得られない貴重な経験値になります。これは後々、投資額を増やすときにも必ず役立ちます。

「投資家」としての第一歩を、数千円規模からでも踏み出せるのがビットコインの大きな魅力。いきなり大きな額を入れる必要はなく、まずは0.001BTCから“体験”することが、長く投資を続けるための最良のステップになります。

もし過去に10万円投資していたら今いくら?

ビットコインを語る上で欠かせないのが「過去に投資していたらどうなっていたのか?」というシミュレーションです。

ここでは、2015年・2017年・2020年・直近2022〜2023年の4つのタイミングで10万円を投じていた場合、2025年現在、どのくらいの価値になっているのかを振り返ってみましょう。

2015年に仕込んでいた場合

2015年頃のビットコイン価格は 1BTC=約3.5万円。このタイミングで10万円を投じていれば、およそ 2.86BTC を手に入れることができました。

そして2025年の価格を 1BTC=1,700万円 とすると、その評価額は 約4,860万円。わずか10万円が、10年で「都心のマンションの頭金」どころか「郊外の一戸建てが買える」レベルに化けていた計算です。

なふと

もちろん、当時はビットコインの知名度も低く、取引所も限られていたため実際に購入するハードルは高かったことも忘れてはいけません。

2017年に買っていた場合

2017年は、ビットコインが一般のニュースにも大きく取り上げられ始めた時期です。価格は 1BTC=約10万円 に達し、ブームの入口にあたります。ここで10万円を投資していたら、ちょうど 1BTC を持てていました。

それを2025年の相場(1BTC=1,700万円)で換算すると、評価額は 1,700万円。8年間で170倍の伸びとなり、投資の世界では「夢のような利回り」といえます。

2020年のコロナショック後に買った場合

2020年春、新型コロナの影響で世界的に市場が冷え込んでいた時期、ビットコインは一時 1BTC=約60万円 まで下落しました。このタイミングで10万円を投資すれば、約 0.167BTC を保有できていた計算になります。

2025年の相場で計算すると、その価値は 約284万円。わずか5年で28倍以上のリターンです。当時は「暗号資産は終わった」と言われることもありましたが、そこから立ち直った相場の力強さを物語っています。

直近(2022〜2023年)に買った場合

直近の例も見てみましょう。2022年末〜2023年初めは暗号資産市場全体が大きく調整し、ビットコインの価格は 1BTC=400〜450万円前後 でした。このタイミングで10万円を投じていれば、約 0.022〜0.025BTC を手に入れていたことになります。

そして2025年現在、その評価額は 約37万〜42万円。およそ3〜4倍の伸びとなっており、短期間でも十分に利益が出ていたことが分かります。

リスクもちゃんと理解しておこう

これまで「もし10万円を投資していたら」というシミュレーションを見てきましたが、ビットコイン投資には常に大きなリスクが伴います。短期間で何倍にもなる可能性がある一方で、半分以下に下落することも珍しくありません。

さらに、取引所のハッキングや企業の破綻といった外部要因によるリスクも存在します。ここでは、ビットコイン投資の現実的なリスクを2つの側面から整理しておきましょう。

上がるときは急上昇、下がるときは急落

ビットコインは「ボラティリティ(価格変動の大きさ)」が非常に激しい資産です。2020年以降の数年間を振り返っても、1BTCが数十万円から数百万円、さらに数千万円へと上昇したかと思えば、数ヶ月のうちに半値以下に急落した局面もありました。

株式や投資信託と比べても、値動きの幅が桁違いに大きいのが特徴です。例えば2021年には、数カ月で1BTC=600万円から300万円台まで下落したこともあり、投資家は大きな含み損を抱える局面を経験しました。

このような相場では、短期的に利益を狙うのは非常に難しく、「ドルコスト平均法」のような戦略が有効になります。投資を始める際は「短期で儲けるものではなく、大きな値動きを受け入れながら長期で付き合う資産」と理解しておくことが大切です。

なふと

ドルコスト平均法については後で詳しく説明しますね!

ハッキングや破綻リスクにどう備える?

もうひとつ見逃せないのが、管理面のリスクです。過去には大手取引所がハッキングを受け、多額のビットコインが流出する事件が何度も起きました。そのたびに価格は急落し、多くの投資家が不安に駆られました。

国内の主要取引所ではセキュリティ対策や補償体制が整っていますが、銀行預金のように公的な保護制度は基本的にありません。そのため、投資家自身でも対策を取る必要があります。

  • 二段階認証を設定する
  • ハードウェアウォレットに移す
  • 信頼性のある国内取引所を選ぶ

こうした基本的なセキュリティ意識を持つだけでも、リスクは大きく下げられます。

また、取引所や企業の経営リスクもゼロではありません。過去には海外の取引所が破綻し、顧客資産が戻らなくなった事例もあります。万が一に備えて「一つの取引所にすべてを預けない」「余剰資金だけを投じる」といった分散も重要です。

長期・積立・分散投資が最強

10万円でビットコインを購入したら、それで終わりではありません。むしろそこからが投資家としてのスタートです。

最初に買った経験を活かして、次の一歩をどう踏み出すかが、今後の成果を大きく左右します。

「ドルコスト平均法」で慣れていく

最初に10万円を投じてみて「もっと続けてみたい」と思ったら、少額の積立を検討するとよいでしょう。毎月1万円ずつなど、一定額を自動で購入する方法は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、価格変動のリスクを平準化できます。

ビットコインは短期的に急騰・急落を繰り返すため、一度に大きな額を投じるとタイミング次第で大きな損失を抱える可能性があります。積立なら高値掴みのリスクを抑えつつ、長期的に平均購入価格を下げる効果が期待できます。

また、積立は「投資を生活習慣にする」点でも有効です。毎月の定期購入を続けることで、価格の上下を気にしすぎずに保有量を増やせます。

税金や分散投資も忘れずに

ビットコインを売却して利益が出た場合、その利益は日本では雑所得に分類され、所得税・住民税が課税されます。利益が大きくなると税率も上がる仕組みのため、あらかじめ「どれくらいの税金が発生するか」を把握しておくことが大切です。取引履歴は必ず残し、確定申告の準備をしておきましょう。

さらに、資産をビットコインだけに偏らせるのもリスクが高い行動です。イーサリアムなど他の暗号資産や、株式・投資信託など伝統的な金融資産と組み合わせることで、全体としての安定性を高められます。

10万円からの投資をきっかけに、積立や分散といった次のステップを取り入れることで、より健全な投資家として成長していけるでしょう。

まとめ

ビットコインは価格変動が大きく、投資にはリスクが伴います。それでも世界中の投資家が注目し続けるのは、長期的な価値と将来性に大きな可能性を感じているからです。

10万円という金額は、人生を左右するほど大きな額ではありません。しかし、その少額を実際に投じてみることで、ニュースや相場の変化を「自分ごと」として体験でき、投資家としての感覚を自然と身につけることができます。まさに、最初の一歩として最適な規模だといえるでしょう。

大切なのは、完璧なタイミングを狙うことではなく、自分が無理なく出せる範囲で始めてみることです。もし「少しでも興味がある」と思ったなら、まずは安全な国内取引所で口座を開設し、小さく実際にビットコインを買ってみるのがおすすめです。

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