今後10年でメタバースコミュニティがSNSを超える3つの理由

なふと

メタバースって色んなとこで聞くけど、実際どうなの…?

この記事を読んでくださっている方の中には、もしかするとメタバースは一過性のブームであり、既にブームは過ぎ去りつつあると感じている方もいるかもしれません。ただ、僕は敢えて断言します。

メタバースのコミュニティは、今後10年でSNSを超えます。

この記事では、メタバースコミュニティがSNSを超える3つの理由と、メタバースコミュニティのメリット、そして実際の成功事例まで紹介していきます。

目次

今後10年でメタバースコミュニティがSNSを超える3つの理由

確かにこの記事を書いている2023年時点では、SNSはもはや生活の中で欠かせないツールの1つです。

まずは、メタバースコミュニティが今後10年でSNSを超えるとなぜ断言できるのか。その3つの理由について解説していきます。

メタバースはSNSの『上位互換』である

はっきり言います。メタバースは、SNSの『上位互換』です。

上位互換ってことは、すなわちSNSでできることはメタバースで全てできるし、体験のクオリティもメタバースの方が圧倒的に高いってことです。

メタバースでは、ユーザーは仮想空間に自分のアバターを持ち、他のユーザーと直接やり取りをします。これにより、従来のSNSのようなテキストや画像によるコミュニケーションをはるかに超える、現実感のあるコミュニケーションが実現します。

なふと

リアルタイムで双方向の対話をしたり、空間上で何か共有の体験をすることができる。これはSNSではできないことです。

広いコミュニティから狭いコミュニティへ

現代のSNSは、広い範囲で多くの人と繋がることを目的としていますが、メタバースコミュニティではより狭い、しかし深いコミュニケーションが可能です。共通の趣味や興味を持つ人々が集まることで、より深い関係性を築くことができます。

例えば、大手Vtuber事務所であるホロライブは、「ホロアース」というメタバースを自社開発していますが、これはあくまで「ファンやタレントが活動できる場」であると谷郷CEOも語っています。

そもそもVTuber自体,僕はメタバース上の存在だと思っているので。それなら仮想世界自体を作ってしまって,その中でいろんなイベントやライブを楽しめるようにしたほうが自然なんですよね。そうやってファンの皆さんやタレントさんが活動できる場を増やしていけたらいいな,という。それがホロライブのメタバース「ホロアース」なんです。

ホロライブが夢見る,メタバースとの幸せな関係とは――不定期連載「原田が斬る」,第9回はカバーCEO・谷郷元昭氏がVTuberの未来を語る

みんなSNSにうんざりしてきてない?

これは「広いコミュニティから狭いコミュニティへ」って話からも繋がってくるんですけど。

みんな、そろそろSNSにうんざりしてきてませんか?

SNS疲れという言葉が示すように、現在のSNSは情報過多でストレスを感じるユーザーが増えています。多様な趣味や価値観を持った人たちが無差別に交流できてしまう今のSNSは、もはやカオスだと思います。

一方でメタバースコミュニティでは、ユーザーが自分のペースで情報を選択し、楽しむことができます。先述のホロアースも、ホロライブが好きな人しかいないわけだから、軋轢もそこまで生まれないでしょう。

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メタバースは、SNSの負の側面を克服し、より安全で充実した交流の場となることで、新しいソーシャルメディアの形へと進化していくでしょう。

メタバースコミュニティの3つのメリット

ではもう少し、メタバースコミュニティが持つメリットについて探っていきましょう。

なぜSNSではダメなのか。なぜメタバースなのか。

続いては、メタバースコミュニティが持つ3つの大きなメリットを紹介していきます。

圧倒的な『没入感』

やはりメタバースコミュニティ最大の特徴は、その没入感にあります。VRやARといった最新技術を活用することで、ユーザーは仮想世界に完全に没入することができます。

メタバースの没入感と言えば、やはり大人気アニメ『ソードアート・オンライン』が分かりやすいです。もしもSAOが完全没入型ではなくPCを目の前にしてやるものだったら、あのアニメはこんなに人気は出ていないでしょう。

SAOを知らないなら、『サマーウォーズ』なんかも有名ですよね。今から15年も前にあそこまで解像度の高いメタバースをテーマとした物語を作ったのは、さすが細田監督と言ったところです。

でもVRゴーグルは実際に使ったことあるけど、酔うし疲れるし、正直微妙じゃない?

その通り。だからこそ、僕は「今後10年」と言っているんです。

確かに時間はかかりますが、昨今のテクノロジーの進歩のスピードを考えると、10年もあれば世界は一変します。

先ほど例に挙げたホロアース内でも、既にホロライブ所属のタレントによる音楽ライブが2回行われています。

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ただのオンラインライブとは違って、自分がアバターの姿になって会場に行き、ペンライトを振ることだってできる。人によっては、もう世界はここまで来てるのかって感じる人もいるはずです。

好きなようにカスタマイズできる

また、メタバースにはSNSでは絶対にできないことが1つあります。

メタバース内では、自分のアバターはもちろんのこと、ワールドと呼ばれるメタバース空間そのものすらも自分たちで作ることができます。

大体のメタバースでワールドを作ることができますが、特に日本発のメタバースであるclusterは、初心者でも簡単にオリジナルのワールドを作成し、他のユーザーに公開することが可能です。

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X(旧Twitter)は、イーロンマスクが好きなようにカスタマイズするだけで、僕たちユーザーにはどうすることもできませんよね。

お金を稼げて職場にもなる

メタバースはただの交流の場にとどまらず、経済活動の場としても機能します。ユーザーはアバターやアイテムの販売、イベントの開催などを通じて、収益を得ることができるんです。

例えば世界的に有名な「The Sandbox」というメタバースでは、自分で作ったアイテムやアバター、ゲームを他のユーザーに共有することで、報酬を得ることができるんです。

メタバースでの職業活動は、新しい種類の仕事を生み出すことにもつながります。例えば、ワールドを作るメタバースクリエイターや、ライブイベントの企画や運営スタッフなど、メタバース特有の新しい職業が次々と生まれています。

メタバースコミュニティの5つの成功事例

メタバースコミュニティの可能性を理解するためには、実際の成功事例を見ることも重要です。

最後に、特に注目されている5つのメタバースコミュニティを取り上げ、それぞれがどのように成功を収めているのかを探ります。

Fortnite(フォートナイト)

Fortniteは、Epic Games社が開発、運営しているゲームプラットフォームです。世界全体での総ユーザー数は5億人とも言われており、名前くらいは聞いたことがあるって人の方が多いでしょう。

Fortniteってただのシューティングゲームだと思ってたけど、メタバースなの?

Fortniteはシューティングゲームでありつつ、メタバースの要素が非常に強いです。

確かにFortniteにはサバイバルやバトルロイヤルのようなモードもありますが、注目すべきは何と言ってもクリエイティブモードです。このモードでは、ユーザーがオリジナルのメタバースを作ることができます。

特に、2023年からリリースされている「Unreal Editor For Fortnite(UEFN)」という機能を使えば、高品質なゲームエンジンであるUnreal EngineをなんとFornite上で一般ユーザーが使うことができます。

また、米津玄師のような有名アーティストによる音楽ライブも開催されていたり、メタバースプラットフォームとしての地位を着実に確立しています。

Roblox(ロブロックス)

Robloxは、ユーザーが作成した様々なゲームをプレイできるプラットフォームです。たった1日のアクティブユーザーが6600万人を超えたこともあり、世界的に超人気のメタバースです。

Roblox内の全ゲームはユーザーによって作成され、「ゲーム版のYouTube」と評されることもあります。そのタイトル数はなんと5000万本以上です。

また、自分で作ったゲームが人気になると、ゲーム内仮想通貨「Robux」を通じてリアルマネーを稼ぐことも可能です。

なふと

プログラミングの知識があまり無くてもゲームを作ることができるため、Robloxは特に海外の子供たちに人気ですね。

REALITY(リアリティ)

REALITYは、グリー株式会社の子会社であるREALITY株式会社が提供するメタバースプラットフォームです。ユーザーは自分だけのアバターを作成し、リアルタイムでコミュニケーションを楽しむことができます。

Vtuberの配信アプリとしてかなり有名なので、知っている人も多いでしょう。全世界で1000万ダウンロードを突破しており、特にアジア市場での成長が注目されています。

cluster(クラスター)

clusterは、特にメタバース初心者におすすめの日本発のメタバースプラットフォームです。

イベントの参加や開催が誰でも簡単にできるので、個人、企業問わず大規模イベントが定期的に開催されています。もちろんボイスチャットも可能でエモートも豊富なので、コミュニケーション重視のメタバースって感じですね。

KDDIを中心として開発された、渋谷区公認の『バーチャル渋谷』なんかが特に有名ですね。

XANA(ザナ)

XANAも数少ない日本発のメタバースプラットフォームで、何と言っても独自の経済圏が確立されていることが特徴です。XETAトークンという仮想通貨を使って、NFTの売買やゲーム内アイテムの購入が可能です。

XANAは、「全ての人にもう一つの自分と、もう一つの居場所を」をミッションに、ユーザーが自分の得意な部分を生かして輝けるメタバースを開発しています。

また、ウルトラマンや鉄腕アトムとのコラボNFTや、芸能人が参加するアート展など、多くの有名人や企業、キャラクターとコラボしています。

なふと

さらに、スマホはもちろん、VRやARにも対応しており、ユーザー側の環境に合わせて自由にメタバースを楽しめるのも魅力です。

まとめ

FortniteやRobloxなどの成功事例からも、メタバースコミュニティがこれからの10年でさらに発展し、私たちの生活に深く根ざしていくことが予想されます。

時間がかかるのは間違いないですが、少なくとも「メタバースはオワコン」みたいな意見ははっきり言って聞く価値がないです。終わりどころかまだ始まってもいない。

なふと

メタバースの進化と共に、私たちのコミュニケーションの在り方も大きく変わっていくことでしょう。

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